火災調査とは、「全ての火災の原因及び損害を明らかにするとともに、将来の火災予防施策及び警防対策に必要な基礎資料を収集し、もって市民生活の安全を図ることを目的とする。」と定められています。
火災が起きた原因を調べて、同じ火災を起こさないようにしよう!ということです。
火災原因調査は、消防が火災を知ると同時に始まり、通報内容、出動途上での状況、第一発見者や通報者の供述、全てが火災原因調査に関係してきます。
完全に消火が終わった後に、現場の実況見分(鑑識)が始まります。何がどうやって燃えて行ったか、どこからどこまで燃えているのかなどの調査を行います。家電製品などからの出火が疑われる時は、現場の調査後に持ち帰り、改めて詳細な調査(鑑識)を行うこともあります。写真を撮影したり、燃えたものを動かして燃えた経路を調べたり、発見者や通報者から聞き取りを行ったりして、必要な情報を集めていきます。
燃える前はストーブや、衣類がたくさん干された部屋でした。今回は研修ということで燃える前の様子が分かるので調査しやすいですが、実際は燃える前の状態がわからないので調査も簡単にはいきません。
燃えた後の写真です。跡形もなく燃えてしまい、どこに何があったかわかりません。そんな状況の中これから火災原因調査を行っていきます。
燃えたものを取り除いていき、何がどのように燃えたかを調査していきます。
燃えたものを取り除くと、まだ燃えていない床が出てきました。床の燃え方からどの方向に燃え広がったかがわかることもあります。
持ち運びができる黒板に調査の結果をまとめると、情報共有ができスムーズに火災原因調査を行えます。
燃えたものを別の場所に運び出すことで、どこで何が燃えたかをわかりやすくします。
電気機器や電気配線もなるべく元の形に配置して、電気配線などに異常がないかを調査することもあります。今回は異常は見られませんでした。
今回の火災は、干していた洗濯物が電気ストーブに落ちたことが原因で火災が発生したという調査結果となりました。
電気ストーブの上に洗濯物が落ちたことにより、火災に繋がってしまいました
統計などで使用するデータはすべてこの火災原因調査の調査結果を元にしています。
これからも南消防署では様々な情報を発信していき、火災を発生させないように努めていきます。そのためには一人ひとりの心掛けが必要不可欠です。夏が終わると空気が乾燥し、火災が発生しやすい時期がやってきます。火の取扱いには十分に注意してください!
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