過去の火災から学ぼう第9話では、林野火災の特性、過去、実際にあった林野火災と予防方法等を紹介しました。今回は過去に発生した林野火災に焦点を当てて、林野火災の原因を分析してみたいと思います。岡山市で発生した過去10年分の林野火災を集計してみたいと思います!
まずは岡山市で発生した林野火災が何月に多く発生しているのかを集計しました!
この図を見ると12月から5月頃にかけて火災が多く発生しているのが分かります。この時期は空気が乾燥しているため火災が発生しやすくなるのです。また、林野内に落ち葉等が積もって燃えやすい状態になっていることや、農作業などの枯れ草焼きが林野に飛び火することも原因になっているのです。
次に岡山市で発生した林野火災が何時頃に多く発生しているのかを調べてみました!
この図を見ると午前10時から午後5時頃の日中人が林野に出入りする時間帯に火災が多く発生しているのが分かります。
最後に、なぜ林野火災が発生しているのか調べてみました。
この図を見ると、たき火や枯草からの延焼、たばこやごみの焼却の不始末による失火など、そのほとんどが人為的なミスによるものであることがわかります。
今回は統計をもとに林野火災の原因について考えてみました。今回の統計で分かったことを以下にまとめます。
・林野火災は空気が乾燥している時期に発生しやすい
・林野火災のほとんどが人為的なミスにより発生している
つまり、林野火災は一人ひとりの意識次第で発生を未然に防ぎやすい火災であるということです。空気が乾燥している時期は火災が発生しやすいことを認識することが大切です。また、たき火や火入れを行う際は周囲の可燃物の状況に注意すること、近くに消火用の水を準備し、火から目を離さないようにしましょう。私達の大切な財産である林野を守るため、一人ひとりの防火意識を高めていきましょう。
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