管理組合で交流ってなんかしとる?
管理組合で何か交流するような取り組みをしているかどうかについて、参加者で情報交換しました。
参加者の多くからは交流ができていない。きっかけなどが持てないとの意見がありました。
その中で、防災マニュアルを作成し、マンションでの防災活動を積極的にされている方の取り組み事例についてお話を伺い、具体的な取り組みに対して質問をしたりと、積極的な情報交換が行われました。
取り組み事例「ビ・ウェル妹尾の防災訓練」
ビ・ウェル妹尾
- 1マンションで1町内会を組織している
- 町内会として市からの助成(自治振興資金、自主防災活動支援金)を受けている
- スーパー、コンビニが徒歩圏内に数件あり、立地が良い
災害発生時の想定についての検証
- 立地を確認し、水が出やすい
- マンションは、地震に強い
- 近くの小学校などに避難するより在宅の方が安全
- 避難所での避難生活のリスク
- 災害関連死の防止
マンションでの在宅避難を推奨
- 自宅に留まる対策としてマンション防災マニュアルを整備
- マンション内の設備等を熟知した防災マニュアル作成
- 居住者の安否確認のための入居者情報の収集
- 非常食配布等の様式集の作成
- 非常備品・救助用品の整備
マンションで在宅避難をするために重要なこと
- マンションの設備を知ること(どんな設備があり、どのようにして使うのか、止めるのか、復旧するのか等)
- 入居者情報の把握(避難所に行っても記入が必要な緊急連絡先等)
- トイレの確保(ゴミ出しなどの衛生面含む)
- マンション火災の予防、初期消火
- 平素からの防災訓練
- 交流事業実施などについての情報発信
事例紹介を受けて
- 自分のマンション(立地、設備など)を知ることが大切
- 助け合いのために居住者情報を整備することが大切
- 自助、共助で多くの場合が助かる。そのための体制づくりが大切
- 防火訓練がとても大切(マンション火災は、火元だけではなく、周辺住戸も消火活動で家に住めなくなり、大きな災害になる。それを防ぐために、火事を絶対起こしてはいけない)
- 行事への全員参加が望ましいが、参加できる人が参加できる体制をつくることが大切
- 情報発信が大切(行事などを実施したことについての情報発信をすることで、参加しなかった人も「知る」機会をつくる)
- マンションごとに特徴などが異なるためマンションに合った防災マニュアルを作ることが大切
まとめ
マンションを知って、自分たちの命を守るためにどうしたらいいかを考えての取組について、とても参考になりました。
中でも印象に残ったのが、「全員参加でやらなければ!」と気負うのではなく、参加しやすい体制づくりをしておくことが大切であり、行事をした後には、結果などについて情報発信をしていくことが大切であるとおっしゃられていました。
また、居住者情報の提供や安否確認・要救助者ステッカーなどは申告制にしていることから、助け合いを促進する取り組みの紹介もありました。
さらに、管理会社と協力したり、大規模修繕の際に工事業者と一緒に防火訓練をしたりと、身近な災害を想定しながら取り組みをされている様子がうかがえました。
停電になってエレベーターが使えなくなると、上層階の人を救助するのに非常階段でタンカは使えない。そういうときは、毛布が使える。毛布を使っての救助訓練をしているとのお話があり、マンションのことを知り、災害などに備えるということの大切さがとても伝わってきました。
次回開催
- 開催日時:令和5年10月22日(日曜日)10時から12時
- 開催場所:岡山市立旭公民館(北区広瀬町)
- テーマ:居住者が高齢化してきた!管理組合運営、どーすりゃーえん!?
今後も知りたいこと、聞きたいことについて「よそのマンションどーしょん」と気軽に聞ける場所として、毎月開催していきますので、ぜひお気軽にご参加ください。