事業の目的
岡山市では、市内に既存する民間建築物に吹付けられたアスベストによる健康被害に対する市民の不安解消を図るため、民間建築物の所有者が行うアスベストの含有調査と除去等工事に要する費用の一部を補助します。
1.募集期間
2.アスベスト分析調査に対する補助(令和7年度まで※)
建築物の吹付け材にアスベストが含有されているか、専門の分析機関による含有調査に要する費用
- 補助対象 多数の者が利用し、露出している吹付け物にアスベストが含有されているおそれのある民間建築物。
(ただし、当該建築物に解体等の除却予定が無いこと) - 補助金額 調査箇所1箇所当たり6万円を上限。ただし5箇所以上調査する場合は25万円を上限。
(補助対象建築物が同一敷地内に複数ある場合で、複数の補助対象建築物を5箇所以上調査する場合も同様とする) - 注意事項
(1)全ての種類のアスベストについて、定性分析、定量分析を行うこと。
(2)分析機関は、公益社団法人日本作業環境測定協会又は一般社団法人日本環境測定分析協会に所属し、アスベストの定性・定量分析に必要な能力を有する機関であること。
※岡山市が整備するアスベスト対策に係る建築物のデータベースに記載されている建築物に限る。
3.アスベスト除去等工事に対する補助(令和7年度まで)
吹付けアスベスト若しくは0.1%を超えるアスベストを含有する吹付け物の除去、封じ込め又は囲い込みの工事に要する費用
- 補助対象 多数の者が利用し、露出している吹付け物に0.1%を超えるアスベストが含有されている民間建築物。
(ただし、当該建築物に解体等の除却予定が無いこと) - 補助金額 工事費に2/3を乗じた額で、1棟当たり上限を1,000万円。
(ただし、補助対象建築物が同一敷地内に複数ある場合は当該敷地につき1,000万円を上限) - 注意事項
(1)施工者は一般財団法人日本建築センターが審査証明した「吹付け石綿粉じん飛散防止処理技術」を有する等、安全確実に施工できる者であること。
(2)石綿障害予防規則による石綿作業主任者を当該措置に係る作業主任者とすること。
(3)工事完了時に建築基準法に適合すること。
4.その他の注意事項
- 補助対象となる吹付アスベスト等とは、「吹付アスベスト」及び「アスベスト含有吹付ロックウール」であり、「石綿含有仕上塗材」は対象外です。
- 補助対象者は所有者のみとなります。
- 分析調査と除去等工事のどちらにおいても請負者と契約した後での補助の申請はできません。
- 補助申請にあたっては、事前に協議が必要になりました。補助要件、予算など事前に整理が必要ですので早めに協議をするようにしてください。
- 補助対象経費に消費税仕入控除税額が含まれる場合は、当該消費税仕入控除税額は、控除するものとします。
- 分析調査においては、建築物石綿含有建材調査者(※)によりアスベスト含有調査を実施することが必要です。除去工事においては、事業の計画の策定等を建築物石綿含有建材調査者が行うとともに、該当計画に基づく現場体制によって工事を実施することが必要です。
※建築物石綿含有建材調査者とは、国の規定により国土交通大臣の登録を受けた講習を修了した者を言います。詳細については、以下をご確認ください。
岡山市アスベスト改修事業費補助金交付要綱
参考資料
国土交通省において、建築物の部位ごとに使用されているアスベスト建材のうち代表的なものを写真によりとりまとめた資料が作成されています。
・「目で見るアスベスト建材」(現場でのアスベスト建材の識別に役立つ資料)別ウィンドウで開く