昭和42年1月、御津郡建部町(旧上建部村・建部村・竹枝村)と久米郡福渡町(旧福渡町・鶴田村)が合併して、建部町が誕生しました。
平成19年1月、岡山市、建部町、瀬戸町の1市2町が合併して、人口約70万人の新しい「岡山市」が誕生しました。「行こうか岡山、もどろか津山、ここが思案の深渡し」と古くから俚歌に歌われた福渡は、岡山と津山のほぼ中間にあり、かつては備前から美作路の要衝でした。
近世は天領(幕府直轄地)だった福渡には、旭川の渡し場や高瀬舟の船着場があり、宿場町として栄えました。また建部地区は、備前池田藩の家老、建部池田氏の陣屋を中心に繁栄しました。建部の地名は、日本武尊の功名を伝えるための御名代の地「武部」に由来するものです。
町の中央を流れる旭川は、真庭市の塩釜から岡山市の児島湾まで、全長141.88km、支流を合わせて流域面積2040km2に及ぶ県下三大河川の一つです。かつては、高瀬舟の航路であり、今もなお川釣りの名所として、多くの名産や特産を育んできました。また旭川は、周辺の素晴らしい風景を映し出し四季のうつろいを見せてくれるだけでなく、かんがい用水・飲用水源として、大変貴重な存在で、私たちが生活するうえで欠かせない自然の恵みです。
旭川、桜、釣りの写真
母なる清流旭川の周辺に暮らす私たち建部町民にとって、かつて川釣りは大切なタンパク源確保の手段であり、今は最高のレジャーになっています。
町内では、各種の釣り大会が開かれるなど、県内外の釣り客が集まり、川釣りのメッカとして全国的な知名度を誇っています。また、生息する川魚は、さまざまな料理法とともに地域の特産物を作ってきました。
「たけべの森はっぽね桜まつり」は、春恒例の観光イベントとして、たけべの森で開催されます。吉備高原の東玄関に位置するこの地は、約100種類、15,000本もの桜が咲きほこる自然豊かな野外レクリエーション施設です。なかでも、1.5kmにおよぶ枝垂れ桜のトンネルがピンクに染まる様は、ロマンチックでひときわ目を引いています。
旭川河畔のいで湯「八幡温泉」は、古く寛文年間に岡山・蓮昌寺の僧、日船上人が発見したと言われ、古くから人々の間で親しまれてきました。泉質はアルカリ性単純温泉で、岡山県下有数の湧出量を誇り、「神経痛、リューマチ、慢性消化器病」などに効き、さらなる健康回復の推進の場として大きな注目を浴びています。また豊富な湯量で文化センターの温水プールとして利用しています。
町の和と将来の飛躍と発展を象徴したもので、建部町のシンボルマークとして、昭和43年8月に決定しました。合併後も地域のシンボルマークとして存続します。
電源立地地域対策交付金は電源地域で行われる公共用施設整備や、住民福祉の向上に資する事業に対して国から交付金が交付されるものです。岡山市(建部町)は、旭川第一、第二発電所が建設されたことから、同交付金が交付されています。
所在地: 〒709-3198 岡山市北区建部町福渡489番地 [所在地の地図]
電話: 086-722-1111 ファクス: 086-722-3903