毎年10月頃、岡山市保健所と岡山市教育委員会が主催し、中学校3年生を対象に「いのちを育む授業」が行われています。
「いのちを育む授業」とは、中学生が赤ちゃんとふれあうことができる授業です。赤ちゃんをだっこしたりあやしたりという経験を通じて命の尊さや重みを学んだり、お母さんから出産・子育ての体験を聞くことで、家族の在り方や子育ての大切さを学ぶことを目的として実施されています。
今回は、今年度から初めて授業に取り入れた芳泉中学校での様子をレポートします!
以前赴任していた学校でこの授業を取り入れたことがあります。この「いのちを育む授業」を体験することで、生徒の命への向き合い方や人との接し方が変化します。芳泉中学校周辺エリアでは初めての試みでしたが、この授業はとても良い印象だったので今回の実施に至りました。
生徒と赤ちゃんがふれあうことのメリットはもちろん、愛育委員の方など、教員が地域の方と接する機会が増えたこともこの授業の大きなメリットだと思います。これを機会に、地域との結びつきを通した活動の可能性を感じています。
赤ちゃんをだっこしたりあやしたりするのはとてもいい経験でした。普段会うことがない赤ちゃんを持つお母さんに、いろいろ質問できたことも良かったと思います。
「子育てで何が一番大変ですか?」と質問すると、「泣いたりぐずったりするのでその都度あやしたり寝かせたりするのは苦労します。」との言葉を聞いて、自分が赤ちゃんだった時のことを想像し、自分の親の苦労を感じました。
これからは、自分の親はもちろん妊婦さんや小さいこどもを持つ家族には優しく接するよう心がけていきたいと思います。
生徒たちは赤ちゃんをだっこをしてみたり、この日のために作った自作のおもちゃであやすなどのふれあいをしました。お母さんや愛育委員さんに指導を受けながら、上手にあやすことができていましたよ。
はい、どうぞ!やさしくね♪
ドキドキ、緊張・・・でもかわいい!
最後には、生徒たちから手作りおもちゃのプレゼントがあり、赤ちゃんもお母さんも嬉しそうでした。
お母さんの出産体験の話から始まり、各班でのワーク、最後には参加していただいたお母さんへ感謝の気持ちを伝えることでこの授業を締めくくりました。
参加するきっかけになったのは、地域の「赤ちゃんすこやか相談」でした。
中学生の赤ちゃんに対する反応はもちろん、自分も中学生とふれあう機会がないので新鮮でした。赤ちゃんを通して中学生と会話することも地域を知る良いきっかけになると思います。
赤ちゃんも多くの人とふれあっていい刺激になったと思います。
ママ友の勧めで友人と一緒に参加しました。
中学生の頃からこのような体験ができるのは非常にめずらしいことなので、地域の役に立てればと思っています。
また、参加して多くのママとも知り合えるので、ママ友の輪を広げるいい機会になってよかったです。
8月頃より、この授業にご参加いただける親子ボランティアを募集しています。
募集のお知らせは、各保健センターや公民館で行われる「さんさん育児相談別ウィンドウで開く」や、こそだてぽけっとでもご案内します。
岡山市保健所 健康づくり課 母子歯科保健係
所在地:〒700-8546 岡山市北区鹿田町1-1-1 [地図]
電話:086-803-1264 ファックス:086-803-1758