自然の脅威を目前にしたとき、どうやって自分の命を守ればいいの?
大人でもあせってしまいそうな状況ですが、まだ自然のおそろしさを知らない子どもたちにも、しっかり防災の意識を持ってもらい、自分を守る行動に移せるように、日頃から災害にそなえておくことがとても重要です。
全労済岡山県本部は2011年3月に東北をおそった東日本大震災の体験を経て、同年12月よりボランティア団体と協働した組織「子ども防災ネットワークおかやま」を立ち上げ、子どもに向けた防災教育をスタートしました。
幼児期の子どもを対象に、
・「日常にひそむ危険を知り、安全を理解すること」
・「状況を判断し、行動すること」
・「命の大切さを感じ、自分の命は自分で守ること」
これらをわかりやすく、楽しみながら体験できるようにプログラムで伝えています。
操明幼稚園で行われた『子ども防災プログラム』におじゃましました!
防災プログラムの内容を子どもたちに楽しく教えてくれたのは、NPO法人岡山市子どもセンターのみなさんです!
手あそびを楽しみながら、地震がきた時の身の守り方を教えてもらったよ!
頭のうしろを手で守りながら、ダンゴムシさんみたいにまあるく小さくなろう!!
♪「落ーちた!落ちた!なーにが落ちた?」
『地震!!』と叫ぶと、
みんなすごい速さで、このポーズがじょうずにできるようになりました!
この日のために、先生や保護者のみなさんは、たまごのカラをいっぱい集めました!!
災害の時、足元にはどんな危険が考えられるかな?
たまごのカラならチクチクするくらいですむけど、これがガラスだったら?
裸足だとあぶないよね!
「じゃあ普段から靴をきれいにそろえておくと、にげるときにすぐ靴がはけるんだね!」と、普段の行動を見直すきっかけにもなりましたよ。
身近にあるものが別のものに大変身!
新聞紙を折って、中にビニール袋を入れると・・・
ほらっ!コップのできあがり!!
実際に飲むこともできたよ☆
自分でつくったコップで飲むと、
なんだかうれしくなっちゃうね!
防災絵本で災害のことを想像して、肌で体験することで災害の危険を考えることができたこの時間は、きっと何年か経ってもいざという時に自分の身を守る手段として思い出される経験になったと思います!
NPO法人岡山市子どもセンターは全労済とともに「子ども防災ネットワークおかやま」として活動しています。
被災した住まいや家財は再建することができても、人の命だけはどうやってもかえってきません。その大切な命を守るために私たちができることは、子どもたちにこそしっかりと、自分で自分の身を守る方法を伝えることだと感じました。
子どもたちに伝えることで、今度は子どもが先生となって「こんなことを教えてもらったよ!」「こんなときにはこうするんだよ!」とおうちの人におはなししてくれます。
そうすることで、子どもからパパ・ママへ、おじいちゃん・おばあちゃんへと防災の意識が家族全体のものになっていきます。
それがさらに地域全体に広がっていくとうれしいですね。
言葉で伝えるだけでは、子どもたちには響きにくいこともあります。
実際に“体験”することが一番心に残り、いざという時に行動に移すことができると思います。
今回のプログラムの内容は子どもの身近なものを使ってわかりやすく、楽しく体験させてもらって本当にいい経験をさせてもらえました。
子どもたちはみんなずっと笑顔で、熱中して学んでくれたのでうれしかったです。
「子ども防災プログラム」を子どもに体験させたい団体・グループは、下記ホームページをご覧いただきお申し込みください。
子どもたちに伝えたい防災のこと―子ども防災ネットワークおかやま―別ウィンドウで開く
また、「子ども防災ネットワークおかやま」として全労済とともに、プログラム運営にご協力いただける団体も募集しています!
詳しくはお問い合わせください。
子ども防災ネットワークおかやま事務局<全労済岡山県本部内>
TEL:086-254-2155 FAX:086-235-3887