このコーナーでは、子育てに関するいろいろなアドバイスや経験談をご紹介しています。
専門家や子育ての先輩たちの声をきいて、明るく、楽しく、子育てしましょう。
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私は3年前まで、子どもの気持ちに寄り添えず自分の機嫌で子どもを叱ってしまい、やめようと思っていてもやめられない自分の子育てにずっと悩んでいました。なぜうまくいかないのか?どうしたらいいかわからない…そんな時マザーリーフの講座と出会い、「内観」という方法で自分を客観視し、まず「自分を知る」ことから始めました。
学んでいく中で、私はずっと自分の母からしてもらった子育てを、私の一方的な視点で受け止め、受け入れ難くも同じようにしてしまい、幼い頃に満たされなかった想いが私の心の奥底にずっと残っていて、精神的自立ができていない状態で子育てしていたことに気が付きました。
内観とは、自分と母親、父親、周りの人々との関係を幼少期から客観的に見つめ、父母をはじめ、周りの方々からどれほどの愛情をもらって生きてきたか、自分を掘り下げていきながら、小さな気づきからたくさんの愛を拾い集めます。そしてそのたくさんの愛をいただいていた自分が、母親からも愛され赦されていたことに気づき、心が愛で満たされた時、やっと母親に対する想いが感謝に変わり、本当の意味で母親から精神的に自立することができたのです。
母親としての自覚が芽生えた頃、上の娘が、「最近ママ変わったね」と言ってきました。子どもは母親の変化にすぐ気がつきます。お母さんが楽しそうにしていると子どもも楽しいし、お母さんが悩んでいると子どもも辛いのです。娘との対話の中、心から今までの自分の至らなさを「ごめんなさい」と謝ることで、娘の心の引っかかりもとれ、お互いが素直に向き合えるようになりました。
仲間との学び合いの中で、今まで理想の母親像を作り、自分で自分を苦しめていたこと、子どもに自分の価値観を植え付け、子どもの視野も狭めていたことに気づきました。母親が自ら変わる努力をせず、子どもに不満ばかりぶつけていても子どもは納得出来ません。私が経験して感じたことは、「母親が変われば子どもも変わる。」私にもこれから様々な困難もあると思います。しかし以前と違うのは、その困難を悲観的に捉えず、自分を成長させてくれるための糧(かて)だと前向きに受け止められる土台ができたことです。これから母として子ども達に、大人になっても学ぶ姿勢、何事にも諦めることなく挑戦し続ける事、自分を知り自分らしく生きていく姿勢を見せていきたいと思っています。
マザーリーフは、それぞれの地域で活躍できるリーダーを育てることを目指しています。岡山市内のきらめきプラザでは、自分を知るということ「内観道」を、絵本、エンカウンター、コラージュなどから学べる講座を実施しています。
また毎年夏休みには、親子1泊2日研修をしています。今年は8月3日・4日に国立吉備青少年自然の家で開催します。親と子どもがそれぞれに学べるプログラムもあり、色々な活動から親子の関わりを深める内容になっています。お子さんと一緒に思い出に残る夏休みにしませか?興味がある方は「motherleaf.okayama@gmail.com」までご連絡ください。
松本 美由紀(子育て支援グループ 代表)