片付けができる子どもに育ってほしいという思いがある一方で、どのようにして片付けを教えたらいいか悩むママは多いはず。
そこで今回は、「整理収納アドバイザー」として活躍する堀井紘子別ウィンドウで開くさんに、子どもが楽しみながらお片付けできるコツなどを聞いてみました。
お片付けとは、使いたい物を探すことなく取り出せる状態にすること。
おもちゃに限らず、使い終わったら決まった場所に片付けることで次に使う際に探さなくてすみ、未来の自分を楽にすることができます。
「うちの子に片付けはまだ早い」と先送りにせず、お気に入りのおもちゃを決まった場所に片付ける習慣を養ってみましょう。
やみくもに「片付けしよう」と言っても、思うように動いてくれないのがほとんど。
そこで子どもが進んでお片付けできるようにするコツを5つ紹介します。これらを参考にして、自分の家での収納環境やルールを見直してみましょう。
家のあちこちに収納場所を設けていては、片付けに時間がかかってしまいます。おもちゃの収納スペースを部屋の1か所に集約することで、子どもが「どこ?」と混乱することなく片付けすることができます。棚は子どもの手が届く高さにしましょう。
おもちゃが入っていても、子どもが一人で持ち運びできる重さや大きさのボックスを選んであげると良いです。持ち手があるとさらに持ち運びやすくなり、子どもが一人で片付けやすくなります。
ロックをかけるような複雑なふたが付いているものは、子ども用の収納グッズとしては少し不向きです。開け閉めのアクションは子どもの負担になるため、避けるのが無難でしょう。
言うことを聞かないからと、お片付けを後回しにしてしまい結局は親が片付け…。これでは、子どもが進んで片付けするようにはなりません。
片付けができる子どもに育てるために、1日の中でお片付けをするタイミングを決めましょう!
ただし、「遊んだら片付ける」では、遊びを終わらせたくなくて片付けをしてくれないこともあります。「ご飯を食べる前の5分間はお片付けをする」というように生活リズムを作ると、ずるずると遊んでしまうことがなくなります。
片付いていると気持ちがいいことを毎日体感させて、お片付けを習慣にしていきましょう。
「おもちゃが1つ増えるときには1つ処分をする!」、「このボックスに入りきるだけにする!」といったようなルールを決めましょう。
お片付けする場所がなくて困るという状態がなくなり、さらにボックスの重さも一定に保つことができるため、子どもが一人で持ち運びしやすくなります。
3歳ごろまでの子どもは、なぜ片付けをしなければいけないのかを理解できていません。「どうしてできないの!」とむやみに叱るのではなく、「車はここに入れてね~」と声をかけながら、楽しそうに片付ける姿を子どもに見せてあげてください。
「よーいドン!」という合図でおもちゃをボックスに戻す競争をするなど、片付けを遊びの一環にするのもおすすめです。
子どもの年齢が上がるにつれて、できる片付けも増えていきます。そこで、おもちゃのジャンルごとにボックスを区別して収納してみましょう。
たとえば、「乗り物」のおもちゃが多い場合は、「車」と「電車」に分けたり、スーパーボールのように小さいおもちゃは小さいボックスを用意したりするとよいでしょう。引き出しを使い、細かいおもちゃを引き出しごとに分けるのもおすすめです。
細かく分けて片付けをすることで、使いたいおもちゃを簡単に見つけられるようになると伝えましょう。
前述した5つのほかに、収納ボックスに何を入れるかを一目で分かるようにすることも、迷わず片付けができるポイント。
市販のボックスにラベリングをして、オリジナルの収納ボックスを作ってみましょう。
カードサイズの紙に一緒に絵を描きましょう。
絵が描けない時は、おもちゃの外箱を切り抜いたものやお気に入りのシールでもよいです。
ラミネートシートに描いた絵を挟んで圧着させ、フチを残してはさみでカットします。
この時角を丸くすると安全です。
カードを見やすい位置に貼ることで一目見て入れる場所がわかります。
3人の子育てと仕事を両立させながら、「整理収納アドバイザー」を取得。
家が片付くことでますます居心地がよくなり、自然と家族みんなが笑顔で過ごせるようになった。
現在は会社を辞め「整理収納アドバイザー」として、片付けで悩んでいる人や困っている人の相談を受けたり、お宅を訪問して片付けのアドバイスをしたりしている。