子育て支援に関わるNPO法人として第一線で取り組みを行う「岡山市子どもセンター」。たくさんの体験活動を実施する中から、岡山市も大きな関わりを持つ「おかやまプレーパーク」「夏休みフリー塾」にスポットを当ててお話をお聞きしました。
「プレーパーク」とは、デンマーク発祥の子どものための遊び場です。現在日本全国で260以上の団体が実施しています。岡山では私たち「岡山市子どもセンター」が平成14年に初めて開催し、平成20年度からは岡山市の施設である「こどもの森」(北区学南町3-6-1)で、水曜から日曜の週5回の常設開催を行っています。
プレーパークのモットーとして「自分の責任で自由に遊ぶ」というのがあります。これは放っておけばいい、というのではなく、子どもがやりたいことに挑戦することを大人が認めることが大切であり、結果として子どもに生きる力がつくという考えです。「プレーパーク」では、大人には「見守る力」が必要になります。すぐに手を出したり、汚れるからダメとか、危ないからダメと禁止してしまわずに、子どもの可能性を信じて、ゆっくり見ていてください。子どもたちには大人が思っている以上に工夫して遊ぶ力が備わっていますよ!
昨年度は、約2万人の親子が訪れてくれました。公園の周辺にお住まいの方はもちろん、岡山市内各地や市外・県外にお住まいの方も、口コミなどで知り、来られています。
また、お母さん同士の交流もできるとあって、県外から転勤などでやってきてまだ知り合いがいない、という方も多く参加されていて、子どもと一緒にお友だちを作る場としても活用されているようです。
市内の各公民館とともに10年以上続けている取り組みです。夏休みの期間中、公民館や学校を会場に子どもたちと地域ボランティアが一緒に工作・料理・科学遊びなどの体験活動を行います。子どもたちは地域の方々と工夫したり協力したりしながら、やり遂げる楽しさを学びます。
10年間続けてきたことで、参加者だった子どもたちが成長し、中学生のボランティアとして活躍してくれるようになりました。また、地域の方々にとっても子どもと過ごす楽しい時間が喜びにつながっているようです。今年度の活動についてはお近くの各公民館にお問い合わせください。
子どもたちにとって、遊び・体験は生きることそのもの。また、子どもの育ちだけでなく、親やその周りにいる大人たちの学びにもつながる大切な機会です。ですから「プレーパーク」や「夏休みフリー塾」のような活動を、できるだけ継続的に続けていく必要性を感じています。活動の内容の工夫はもちろんですが、支援者を増やしたり、継続する仕組み作りにももっと力を入れていきたいと思っています。
プレーパーク中央にある大型滑り台は夏になるとウォータースライダーに変身! 自分の力で登り、自分の力で滑る。これも「遊ぶ力」を身につける貴重な機会です。
平成22年に鹿田小学校で開催された「夏休みフリー塾」。子どもたちは、地域ボランティアの方にサポートしてもらいながら初めて体験する「キンボール」を楽しみました。
※「夏休みフリー塾」についてのお問い合わせは各公民館にお願いします。
平成13年4月に発足したNPO法人。子どもが豊かに育つ生活文化環境づくりを目指し、行政や地域、教育機関などとも協力し、体験活動を通じて子どもや大人の居場所づくりなどをすすめています。
また、子どもの心の発達に重要な役割を果たす「文化芸術体験」も実施。年に数回開催される鑑賞会もワークショップなどの体験をプラスして、多くの子どもたちに優れた舞台芸術に触れる機会を提供しています。
☆プレーパークについて詳しくは下記のリンクもご覧下さい