弥生時代中期中頃(今からおよそ2200年前)の貝塚から見つかりました。完成もしくは完成間近の指輪で、サルボウやハイガイのように肋条を持つ貝の、大型個体を使っています。大きさは22.8×23.2cmのやや楕円形をし、厚さは4.2mmです。穴の大きさは1.5cmで、指輪のサイズで言えば7番、指の細い女性ならばかろうじて薬指に通すことができるくらいの大きさです。弥生人は日々の作業や労働のため、現代人よりも指の関節が太くかったと考えられます。南方遺跡からは貝製の腕輪(貝輪)も見つかっていて、大きさから子供用といわれています。弥生時代の岡山では、このような細い指輪や腕輪を若い頃に身につける習俗があったようです。
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