集団同士の戦いが行われるようになったのは、弥生時代からであると考えられています。特に西日本においては、矢尻や剣による傷跡のある人骨が多数見つかっており、当時頻繁に戦いがあったようです。
今回紹介する環状石斧もそのような戦いに用いられた武器と考えられています。しかし環状石斧は縄文時代から存在しており、武器説のほかに土掘りの道具説があります。石を円形に加工し、その縁辺を鋭くして、中心に穴を開けて作ります。ドーナツのような形をしています。武器説では、その穴に柄を通して、剣や棍棒のように接近戦の武器として使ったのではないかと想定されてます。赤田東遺跡で出土した環状石斧は、穴を開ける加工の途中で失敗し、土坑のなかに土器と一緒に廃棄されていました。
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