刻骨とは、動物の骨や角に刻みをいれたものです。刻みの上から擦られた痕跡が認められることから、棒状のもので刻みの部分をこすって音をだした楽器であったと考えられます。ただし、民族例などから単なる楽器ではなく、宗教儀礼に用いられた祭祀具であったことも考えられます。東山遺跡出土の刻骨は、鹿の角の先端を尖らし、側面を面取りした上から刻みを施したものです。時期は弥生時代後期です。県下の刻骨には、古墳時代に属するものがあり、ある程度の時期幅のなかで使用されたものであったと考えられます。発掘調査によって出土する音色のでる道具には、琴、土笛、鈴などがあります。いずれも過去に失われた音を現代に蘇らせる重要な手がかりを私たちに与えてくれます。
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