鏡背
鏡面
一国山古墳群は、下足守の一国山中腹に築かれた古墳群です。5つの古墳と9つの埋葬施設を、土砂採集に伴い発掘調査しました。今回紹介する鏡は、3号墳から出土したものです。鏡は破片になっており、どのような模様が描かれていたのかはっきりしません。大きさは直径約12cmと推定されます。倣製(日本製)と考えられます。所々に錆がみられますが、保存状態は良好です。
当時、鏡は化粧用の道具というよりも、呪術の道具としての性格が強く、魔よけの力があったと考える研究者もいます。鏡の破砕面は非常に滑らかで、全体的に摩滅している点から、もともと破片の状態で所持されていたものを副葬したのでしょう。
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