ノロウイルスによる食中毒は、1年を通じて発生していますが、特に冬場に流行します。
ノロウイルスは、人から人へも感染しますし、食品を介して大規模な食中毒が発生することもあるため、食品の取扱いには特に注意が必要です。
・ノロウイルスはヒトの小腸の粘膜で増殖するウイルスです。
・75℃1分の加熱では病原性を失わず、消毒用アルコールに対しても抵抗性があります。
冬期に集中する傾向がありますが、一年を通じて発生します。
・ウイルスが体に取り込まれてから24~48時間で発症します。
・主な症状は、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛・発熱など風邪に似た症状です。
・症状が治まってからも便からウイルスが排出され、3週間程度続きます。
・感染したヒトが、用便後の手洗が不十分なまま調理をすると、食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより感染します。
・ノロウイルスに汚染された二枚貝を生のまま、又は加熱不十分のままで食べることにより感染します。
・ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分なまま飲むことにより感染します。
1 持ち込まない
腹痛、下痢などの症状があるときは、調理をしないようにしましょう。
2 つけない
トイレの後、調理をする際や食事の前によく手を洗いましょう。
手洗いの後、使用するタオルは清潔なものを使用しましょう。
3 やっつける
食品に付着したノロウイルスを死滅させるために、中心温度85℃~90℃で1分30秒以上の十分な加熱をして食べましょう。
4 拡げない
嘔吐物や糞便などの汚物を適正に処理しましょう。市販の塩素系消毒剤の濃度は5%~6%ですので、適正に希釈して、浸すようにふきとってください。
食器などは、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱するか塩素系消毒剤に浸して消毒しましょう。
製品の濃度 | 食器などの消毒やふき取り(0.02%) 塩素系消毒剤の量 : 水の量 | 嘔吐物などの処理(0.1%) 塩素系消毒剤の量 : 水の量 |
---|---|---|
12% | 5ml : 3L | 25ml : 3L |
6% | 10ml : 3L | 50ml : 3L |
1% | 60ml : 3L | 300ml : 3L |
年によって発生件数や患者数に差はありますが、市内でも県内でも毎年発生があり、注意が必要です。
市内での発生件数 (患者数) | 県内での発生件数 (患者数)※市内を含む | |
---|---|---|
令和2年 | 1件(112名) | 1件( 112名) |
令和3年 | 2件( 79名) | 3件(2,624名) |
令和4年 | 1件( 75名) | 2件( 92名) |
令和5年 | 1件( 14名) | 2件( 86名) |
令和6年 | 3件( 70名) | 4件( 205名) |
所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1276 ファクス: 086-803-1756