感染症発生動向調査による定点医療機関からの感染性胃腸炎の届出件数が2週間連続で対前週比1.1倍以上に増加したため、令和5年11月9日付で、食中毒注意報が発令されました。
ノロウイルスやロタウイルス等ウイルスによる感染性胃腸炎は、秋から冬にかけて流行します。例年、学校や特別養護老人ホーム等保健福祉施設でも集団感染が起こっています。
食中毒予防の4原則(持ち込まない、拡げない、やっつける、つけない)を参考に、食中毒予防に努めましょう。
ノロウイルスチラシ
感染性胃腸炎とは、おう吐や下痢を主症状とする、細菌あるいはウイルスなどによる感染症です。例年、冬季に流行します。冬に流行する感染性胃腸炎の原因はノロウイルス、ロタウイルス等のウイルスが中心です。中でもノロウイルスは感染力が強く、集団感染や食中毒を引き起こすこともあります。ノロウイルスは、患者の便のみならず、おう吐物にも排出されます。ヒトからヒトへ接触感染するほか、ウイルスに汚染された食品を食べることで感染します。
ノロウイルスは、小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていたウイルスで、次のような症状があります。
また、抵抗力が落ちている人や乳幼児では数百個程度のウイルスを摂取することで発症するとされています。
ノロウイルスの感染経路には大きく分けて2つのルートがあります。
また中には、患者のおう吐物を長時間放置したため空気中に飛沫が漂い、感染したとおもわれる事例も報告されています。
ロタウイルスは、乳幼児の感染性胃腸炎の主な原因となるウイルスの1つで、次のような症状があります。
ロタウイルスの感染経路は経口感染で、ウイルスに汚染された食品からや、患者の便などに触れた手を介する接触感染が主要なルートとされています。
令和2年10月1日からロタウイルスワクチンの予防接種が定期接種になりました。発病や重症化・入院の抑制の効果があるといわれています。弱毒生ワクチンの経口による接種で、生後6週間以降に接種可能です。
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