全国で梅毒患者が増加しており、岡山県内でも激増しています。
岡山市では2017年頃から感染者報告数が急増し、2023年は感染症発生動向調査開始以降、過去最多の193名の報告がありました。
2023年の岡山県内の人口100万あたり報告数は全国ワースト4位でした。
2023年の届出数は193件(男性135件、女性58件)で、過去最多の発生数となっています。2022年の届出数と比べると約1.9倍の報告数となりました。
2024年は2023年をやや上回るスピードで報告がされています。
(岡山市保健所への届出数)2024年9月末時点
医療機関から、発生届とあわせていただいている積極的疫学調査をまとめたデータです。
・例年、男性の感染経路のうち、約半数を風俗店利用が占めています。
・2023年は例年より風俗店利用のあった男性の割合が10ポイント増加しています。
・女性の感染経路では、パートナー、風俗店従事が多くの割合を占めています。
・2023年は、感染経路が風俗店従事、パートナーである女性の報告数が増加しました。
★梅毒は感染していても臨床症状がみとめられない無症候性梅毒があります。無症候性梅毒の人からも、性行為の相手に感染することがあります。
★症状が出たり落ち着いたりするので感染に気付かないまま過ごしてしまうこともあります。少しでも上記の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。
梅毒の症状経過
症状経過についてイラストを用いて説明しております。
梅毒の治療として、ペニシリンなどの抗菌薬が使用され、飲み薬として1日3回、4週間内服する方法と、注射による治療方法があります。発見が遅れると治療期間が長引く場合もあるため、早期発見・早期治療が大切です。
岡山市では、梅毒届出数の増加を受け、梅毒カードを作成しました。市内医療機関等に配布し、梅毒患者のパートナー受診勧奨や、感染リスクのある方への検査の案内等にご利用いただいています。
R6作成 梅毒啓発カード
梅毒は全数報告の五類感染症です。診断後7日以内に保健所へ届出をお願いいたします。(感染症法第12条)
岡山県内での梅毒患者増加を受け、保健所では「積極的疫学調査」を行っています。調査票にご記入の上、発生届とあわせてご提出ください。調査へのご協力をよろしくお願いいたします。
所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1290 ファクス: 086-803-1713