ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

岡山で梅毒患者が増加しています!

[2016年10月24日]

ID:8447

全国で梅毒患者が増加しており、岡山県内でも激増しています。

岡山市では2017年頃から感染者報告数が急増し、2023年は感染症発生動向調査開始以降、過去最多の193名の報告がありました。

2023年の岡山県内の人口100万あたり報告数は全国ワースト4位でした。

岡山市内の梅毒届出状況

注意文字

梅毒届出数推移(岡山市)

2023年の届出数は193件(男性135件、女性58件)で、過去最多の発生数となっています。2022年の届出数と比べると約1.9倍の報告数となりました。

2024年は2023年をやや上回るスピードで報告がされています。

梅毒届出数推移

(岡山市保健所への届出数)2024年6月末時点

届出の年代別構成

  • 男性患者の約70%を20代から40代が占めています。
  • 女性患者の約60%が20代です。
男性の年齢構成
女性の年齢構成

男女別の感染経路

 医療機関から、発生届とあわせていただいている積極的疫学調査をまとめたデータです。

・例年、男性の感染経路のうち、約半数を風俗店利用が占めています。

・2023年は例年より風俗店利用のあった男性の割合が10ポイント増加しています。

・女性の感染経路では、パートナー、風俗店従事が多くの割合を占めています。

・2023年は、感染経路が風俗店従事、パートナーである女性の報告数が増加しました。

感染経路推移(男性)
感染経路別割合(男性)
感染経路推移(女性)
感染経路別割合(女性)

梅毒の症状

早期梅毒

  • 第1期:3週間から4週間後
    感染局所(生殖器、肛門、唇、口の中など)に丘疹(ぶつぶつ)、びらん(ただれ)、腫瘍(しこり)が見られます。また、できものができた部位に関係するリンパ節(脚の付け根など)の腫れが生じます。治療を受けなくてもひとまず症状は自然に軽快しますが、梅毒を引き起こす細菌が消失したわけではありません。
  • 第2期:3か月から4か月後
    第1期の症状出現後、皮膚症状としてバラ疹(紅色の発疹)が顔・手・足、体全体などを中心に見られるようになります。また、痛みを伴わない丘疹や肉芽種(皮膚が盛り上がってできた炎症部)、扁平コンジローマ(平べったいぶつぶつ)、脱毛を生じることがあります。また、髄膜炎や視覚や聴覚などの神経症状を引き起こすこともあります。治療を受けなくてもひとまず症状は自然に軽快しますが、梅毒を引き起こす細菌が消失したわけではありません。

後期梅毒

  • 感染から1年以上経過した梅毒
    後期梅毒に移行後、治療を受けていない場合、第3期梅毒として心血管梅毒、ゴム腫(頭や顔などにゴム状の発疹)、後期神経梅毒を生じます。心血管梅毒では、細菌が大動脈などの心臓につながる血管に感染し、胸痛や心不全などが生じることがあります。後期神経梅毒では、細菌が脳や脊髄などの組織や血管に感染し、精神症状や下半身の麻痺がみられます。

★梅毒は感染していても臨床症状がみとめられない無症候性梅毒があります。無症候性梅毒の人からも、性行為の相手に感染することがあります。

症状が出たり落ち着いたりするので感染に気付かないまま過ごしてしまうこともあります。少しでも上記の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。

梅毒の症状経過

先天梅毒

  • 妊娠中の女性が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染してしまうことがあります。胎児に感染すると、死産、早産、新生児死亡、遅発性症状(知的障害、視覚・嗅覚障害、骨形成異常など)をもつ先天梅毒の赤ちゃんが生まれる可能性があります。
  • 妊娠中の性行為の際にはコンドームを使用しましょう。また、適切な時期に治療すれば赤ちゃんへの感染を防ぐことができる可能性があります。

予防するには

  • 梅毒は病原体が粘膜や皮膚の傷から侵入して感染が起こります。感染を予防するには、感染者(特に感染力の強い第1期及び第2期の感染者)との性行為を避ける必要があります。
  • 性器同士の接触、性器と肛門、性器と口の接触で感染が起こります。コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。オーラルセックスを含め、性行為の際にはコンドームを着用しましょう。
  • 不特定多数の相手や感染が不明な相手との性行為は避けましょう。

検査

治療について

 梅毒の治療として、ペニシリンなどの抗菌薬が使用され、飲み薬として1日3回、4週間内服する方法と、注射による治療方法があります。発見が遅れると治療期間が長引く場合もあるため、早期発見・早期治療が大切です。

啓発カードを配布しています

岡山市では、梅毒届出数の増加を受け、梅毒カードを作成しました。市内医療機関等に配布し、梅毒患者のパートナー受診勧奨や、感染リスクのある方への検査の案内等にご利用いただいています。

R6作成 梅毒啓発カード

医療機関の皆さまへ(発生届について)

梅毒は全数報告の五類感染症です。診断後7日以内に保健所へ届出をお願いいたします。(感染症法第12条)

岡山県内での梅毒患者増加を受け、保健所では「積極的疫学調査」を行っています。調査票にご記入の上、発生届とあわせてご提出ください。調査へのご協力をよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

保健福祉局保健所感染症対策課 感染症対策係

所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1290 ファクス: 086-803-1713

お問い合わせフォーム