会期:令和3年7月17日(土曜日)から9月30日(木曜日)まで
※月曜日休館(8月9日(月曜日・振替休日)は開館)
※臨時休館期間(8月27日から9月12日まで)を除く。
開館時間:午前10時から午後6時まで(木曜日は午前11時から午後7時まで)
会場:岡山市立中央図書館 2階視聴覚ホール前展示コーナー
今年3月、新しい移動図書館車が導入されました。
これを契機に、岡山市立図書館が開館した大正時代からの移動図書館のあゆみを振り返ります。
また、移動図書館車の製作過程、最近の移動図書館の活動の様子もあわせて紹介します。
展示の様子(1)
移動図書館車の製作は1台1台が手作りです。
今年3月に納車された移動図書館車「あおぞら3号」の架装部分(車の骨格に積載されている装備)の製作過程を写真で紹介します。(写真提供:株式会社林田製作所)
主な工程
(1)シャーシ(車の基本骨格)の搬入
(2)鉄工工程
(3)板金工程
(4)塗装工程
(5)艤装(ぎそう)工程 ※艤装:装備を施すこと
3.5トントラックの改造により、車体の壁面を庇(ひさし)にして雨を防ぎ、車椅子の方でも車内に入ることができるようにするなど、さまざまな環境や人の利用を考慮して作られています。
車体のイラストは、きたやまようこさんの絵本「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズから使わせていただきました。
[展示資料]
写真(12点)
移動図書館車ペーパークラフト(旧「あおぞら3号」)
展示の様子(2)
「すべての図書をすべての人々に」…これは、初代「あおぞら3号」の車体に書かれていた言葉です。
岡山市立図書館は、「図書館に来館することが困難な利用者にも図書を届けたい」という思いで、これまで活動をしてきました。それを支えたのが、移動図書館です。
開館した大正時代から、自転車やリヤカーを使った巡回文庫として、理髪店、学校、郵便局、工場などへ、また読書会を作った家庭へも配本を行っていました。
図書館の来館者だけでなく、図書館から遠い人、日中図書館へ来館できない人など、広く市民の方々へ本を届けることで、市民の皆さまが本に親しみ、読書をより身近なものと感じていただけるよう努めてまいりました。
戦後、小型自動車から大型車へと積載冊数を増やし、巡回先を増やしたのも、市民の強い要望によるものでした。
これまでの活動を、写真と資料、年表で振り返ります。
[展示資料]
写真(18点)
巡回文庫箱(2点)
(1) 「御成婚記念文庫」(大正13年)で読まれていた図書を再現
(2)巡回文庫で読まれていた雑誌(昭和10-20年頃)を再現
『市立岡山図書館要覧(昭和5年)』
『岡山図書館年報(昭和16年)』
『岡山市政だより(昭和31年7月15日)』
「昭和44年岡山市政ニュース」より「走れミニ図書館」(映像)
移動図書館のあゆみ〈年表〉
展示の様子(3)
現在、岡山市の移動図書館は、大型車の「あおぞら1号」、「あおぞら3号」と小型車の「あおぞら2号」、「あおぞら5号」の計4台で、市内約150か所(※)を月1回巡回しています。
※一般の巡回先の他、団体、身障者家庭配本、公民館を含みます。
主な巡回先は以下のとおりで、図書館の利用が困難な市民へのサービスや子どもの読書活動の推進など、重要な役割を担っています。
[展示資料]
移動図書館巡回先マップ
移動図書館巡回先一覧
写真(10点)
展示の様子(4)
今回の展示にあたり、主に以下の文献を参考にさせていただきました。
展示図録です。ご覧ください。
所在地: 〒700-0843 岡山市北区二日市町56 [所在地の地図]
電話: 086-223-3373 ファクス: 086-223-0093