[2022年10月17日]
ID:41967
8月28日(日曜日)、9月11日(日曜日)、9月25日(日曜日)の3回シリーズでマンション暮らしについて考える「マンション暮らしのプラットホームづくり講座」を開催しました。
第1回では、集合住宅であるマンションで快適に暮らすとはどういうことなのか、自分にとっての快適とはなにか。ご自身を軸に考えていただき、購入時に思い描いていたこと、現在の様子、これから10年後…について個人ワークをし、10年後にこんな暮らしができていたらいいな。ということをグループで共有しました。
出た意見を「個人で取り組めること」、「マンションや地域で取り組むこと」に分類し、実現するためにはどうしたらいいのかということをグループで話し合い、全体で共有しました。
いずれのグループからも高齢者が増えたり、自分自身が高齢化したときの不安や近所付き合いがないことに関する不安の声が聞かれ、災害などのいざというときに助け合える「ゆるい近所づきあい」ができたらいいなという意見が出ていました。そのゆるい近所づきあいをどうやったらできるのか難しい。わからないという声が聞かれ、どういうことを身に着けていけばよいかをグループで考えました。
第2回では、1回目で出た意見を振り返りながら、理想を実現するためには、適度な距離感をもったコミュニケーションが必要であり、ゆるやかなコミュニティの作り方のコツや他都市での事例などを講師の先生から教えていただきました。
『無理に難しいことに取り組む、必ず全員参加で取り組むなどと難しく考えずに、今あるものを活用してできることを考え、それをゆるやかに広げていきましょう』とお話しいただきました。
そして、ワークショップでは、マンションでゆるやかにつながり、こんなことに発展するといいな。という目指す「花」について考え、その花を咲かせるために、今あるもので活用できそうなこと、どんな「タネ」があるかを考え、それにどのような変化・仕掛けをすれば花を咲かせるための「肥料」となるか。を考え、グループで発表し合いました。
【花】
「災害時に助け合えるつながりづくり」や「高齢者や若い世代を支え合えるつながり」ができたらいいという意見が多く出ていました。
【タネ】
「植栽管理」や「マンション探検」、「有料ボランティア」や「子ども参加の防災訓練」、「ラジオ体操」。「議事録の電子化だけでなく、あえて会話のきっかけとなるように掲示板への貼り出し」といったタネが使えることに気づかれていました。
【肥料】
「あいさつを交わすだけでなく、プラスの一言をすることを続ける」、「総会後にフリートークの場を設ける」などの意見が出ていました。
他のマンション居住者の方と交流することで、こんなことをしている、なるほど。こうしたいけど、どうしたらいい。など生きた情報交換ができていました。
第3回では、『支え合いが元気をつくり、幸福度、長寿命化につながっていく』というお話や他都市での支え合いの取り組み事例について先生からお話をお聞きしました。
そのあと、グループで助け合い体験ゲームを行いました。
自分が助けてほしい内容が書かれたカード2枚をとり、それにまつわるエピソードを伝え、「助けてください」とお願いする。そして、「それなら私が助けられそう」という人が手を挙げ、そのカードをもらう。
自分の選んだカードがなくなったあと、手持ちのカードの数を確認してみて、カードがたくさんある人は「助け上手」。カードがない、少ない人は「助けられ上手」。
『助けられ上手は、「助けて」という発信ができることが大切なので、助けてといえる環境づくりがコミュニティの中では大切です。』という先生からのお話がありました。
また、ワークショップでは、マンション内での気づいた困りごとについてグループで発表しました。
最初に解決したいこと、解決を優先するものをどのように選択するかということもポイントであり、マンション・地域によってさまざまなため、答えはみんなで出していく必要があるというお話がありました。
その他、岡山市社会福祉協議会から市内マンションでの支え合いの取り組み事例の紹介と危機管理室から30年7月豪雨の被害状況、南海トラフとは、自宅でできる備えなどについての情報提供を行いました。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1466 ファクス: 086-803-1879