会期 令和5年12月21日(木曜日)から令和6年2月4日(日曜日)まで
場所 岡山市立中央図書館 2階視聴覚ホール前 展示コーナー
収穫の喜びもつかのま、岡山藩領の多くの地域では、11月末日(旧暦)が年貢納付の期限でした。
江戸時代の年貢は領主から村単位で賦課され、村人たちが共同責任で皆済することが要求されており、村請制と呼ばれています。しかし明治維新を迎えると、しばらくの過渡期を経て、明治8年に地租改正が断行されました。これによって、個人による土地所有が公認されるとともに、一人一人の地主が、所有する土地の地価の一定割合(当初は3%)を金銭で政府へ直接支払うことになり、近代的な税制度へと移行しました。
いずれの時代にあっても、徴税は厳密な手続きに沿って進められました。そのため関連の文書が多く作成されており、過去の徴税行為を通してその時代の社会全般への洞察が得られるほど、豊富な記録が残されていることあります。
そこで、当館が所蔵する貢納関係の資料を紹介し、江戸時代の農村社会のあり方を考え、明治期の地租改正事業を通して現在に至る流れをたどります。
所在地: 〒700-0843 岡山市北区二日市町56 [所在地の地図]
電話: 086-223-3373 ファクス: 086-223-0093