NPO法人ポケットサポート
岡山市保健所健康づくり課
岡山市内には4施設6学級の入院中の子どもが通う院内学級があるが、すべての施設に設置されているわけではなく、退院後は通級することはできません。
医療制度改革により入院期間は短縮されているため、抗がん剤投与の合間や手術のための検査待ちの期間など、数週間でも退院し、外来通院しながら過ごすため、復学はできず、院内学級に通うこともできない状況が発生しています。ポケットスペースで学習する子どもたち
7月10日講演会の様子
岡山市健康づくり課と協働することで、新たな関係各所とのつながりが生まれ、当団体だけでは実施できないことや、時間がかかることが、スムーズに実施でき、病気の子どもたちへの支援が充実し、活動の幅が広がった。打ち合わせ会議で健康づくり課からの適切なアドバイスを受けることができ、今後の支援の拡充への課題と、事業展開の方向性が明確になった。
(NPO法人ポケットサポート)
各事業において、目的を明確にし、目標を設定することを意識して取り組むことができた。特に反省会や、活動の振返りに重点を置き、課題の整理や今後に向けた新たな目標設定について話し合いを行った(会議7回、連絡情報交換50回以上)。
協働実施することで、地域の資源や、事業を実施するための必要条件など事前評価することができ、施策化の妥当性、事業の内容など検討事項を分析する一助となった。
(岡山市保健所健康づくり課)
「早い段階で目指すところが明らかになっていた」(目的共有の原則から)
担当課の助言や先進地の視察を通じて一般施策化に向けて備えるべきことが早い段階で検討・共有されていたため、一時的な利用者の増減などに大きく影響されることなく事業を進め、大学生への周知拡大や運営マニュアルの作成など、今後の安定的な運営のための基盤を確立することができました。
「両者が規定された役割以上の役割を果たした」(相互理解の原則から)
担当課は積極的に情報を収集して団体へ助言を行い、団体は柔軟な発想と行動力でそれに応え続けるという役割分担のもと、両者が事業の成功のために出し惜しみせず役割を果たす姿勢が印象的でした。
第一回「協働のまちづくり賞」へのエントリーなど、当初の事業計画では想定されていなかった役割・機会を得、労を惜しまず取り組み続けたことが理解者の拡大につながりました。
(ESD・市民協働推進センター センター長)