2016年7月28日と29日、市民活動団体のリーダー、弁護士、大学生など様々な肩書や経歴をもつ14名の方々のご参加のもと、リーダー・コーディネーター育成研修「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ(以下、COW)」を開催しました。
COW開催チラシ
他者との協働を進めるために「相互理解」が不可欠であることは「岡山市協働のまちづくり条例」第4条の「協働の基本原則」にも規定されています。
しかしながら、市民活動の現場では社会課題に深く関わるほど一般的な感覚から離れていってしまう状況に遭遇することがあります。コミュニティ・オーガナイジングは2008年のアメリカ大統領選挙でバラク・オバマ候補(のちの大統領)の選挙参謀を務めたマーシャル・ガンツ博士が提唱し体系化したもので、ガンジーの独立運動やキング牧師の公民権運動などの分析に基づいた手法です。
集合写真
COWでは、先ずはじめに徹底的に自らの価値観やその形成に至った経験を掘り下げていきます。そうすることで、自らの価値観の元になる部分をまず自分自身で理解する。そして、それを相手と共有することで自らの価値観への理解を促します。
一方的に自らの価値観を相手に押し付けるだけでは、理解や共感の獲得につながりません。自らの価値観を相手に伝えながらも相手の価値観を引き出し、お互いの共通点を明らかにすることで語り手である「私」を「私たち」に拡げて同志を増やし、大きな運動を生み出していくのが目標です。
COWに参加することで、過酷な研修日程を乗り越えたことによる他の参加者との「共通の価値観」と「強固な連帯感」が生まれていることを体験していただけたと思います。
過去の参加者にはCOWで学んだ手法を活かして岡山市(行政)との協働事業を実現している組織のリーダーが複数おられ、その知名度や影響力のますますの向上が期待されています。
自らの価値観を知り、他者との共通の価値観を探ることが「相互理解」を生み、協働を育む。そのために今後もESD・市民協働推進センターはCOWをすすめていきます。
(集合写真は、C(コミュニティ)O(オーガナイジング)O(オカヤマ)をみんなで叫んでます。わかりましたか?)
(センター長 高平亮【愛称タカヒ】)