2017年10月18日(水曜日)、イオンモール岡山にて、高校生フォーラム「高校生が岡山を変える 岡山後楽館高校の挑戦」を開催しました。
高校生を対象としたフォーラムは今回がはじめての試みとなります。夕方午後5時からの開催で、新しいことを始めてみたい高校生の皆さんも多数参加してくれました。
岡山県ボランティア・NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」が主催する「高校生ボランティア・アワード」にて平成29年度(第5回)の大賞を受賞した岡山市立岡山後楽館高校。高校生のまちづくりへの3つの挑戦から、コーディネーターの野村泰介さん(中国学園大学子ども学部講師)と高校生たちのやりとりを通じて取組に対する理解を深めました。
参加者の皆さん
のっぷとコーディネーター野村さん
地域の方々が、毎月一度、学校の食堂で高校生たちと一緒にお昼を食べる「らっかんランチ食堂」では、地域の方に学校の食堂で食事を楽しんで頂いています。「らっかん大人様ランチ食堂」では、婦人会と一緒にバラ寿司を作り、今後もオムライスやカレーうどんを作る機会が予定されています。
活動を通じて地域の方々とのつながりを感じたり、参加された高齢者の笑顔を見ることで、福祉の授業に対する学習意欲が高まっています。
工業系の授業で岡山県産木材を使って「木工作品」を製作する高校生たち。木材(ヒノキ材)に親しむことができ、製作した木工作品は近隣の幼稚園・小学校や地域の施設などに提供し、社会貢献することで、利用する子どもたちや地域の方々にも木材と触れ合い親しむことができます。
この事業により、「岡山県産木材の需要」「高校生が木材に触れ合う」「子どもや地域の方々が木材に触れ合う」という複数の効果が期待されます。
西川緑道公園筋歩行者天国「こどもホコテン!」で開催された「西川ミニ水族館」は岡山大学、NPO法人タブララサと合同のプロジェクトチームで主催。親子連れが水槽の中にいる西川の魚の観察を楽しみました。西川クリーン作成では、拾われたゴミが展示され、どちらも市民が西川について改めて学べる機会となっています。
クリーン作戦に参加したり、授業で西川の水質やまちづくりを調べていくうちに西川についてもっと知りたい、他の人にも知ってほしいと思ったことがきっかけで活動を開始。活動を通じて学んだ、山・川・海がつながり、循環していることを今後、西川水族館で情報発信をしていきたいと考えているそうです。
3つの挑戦は様々な主体が関わることで取組の幅が広がっており、新しい展開や様々な分野への波及効果が生まれつつあります。また、いずれも地域との接点が濃く、高校生の地域への理解や愛着が深まることが期待されます。高校生と地域の双方によい影響を生み出す協働の事例を各地域に波及させていけるようにこれからも後楽館高校の挑戦に注目し続けたいと思います。
発表者の皆さん