御津地区の貴重な文化遺産である獅子舞の小中学生への演舞指導などを通じて、異世代交流を深めるとともに、獅子舞の維持保存と次世代への継承につなげる。
2016年7月2日(土曜日)に御津中学校で、御津獅子舞継承活動実行委員会と学校との協働による「御津中カルチャースクール」が開かれ、のっぷもおじゃましてきました。
御津中学校では、地域のいろんな活動を体験しようと数年前から全生徒を対象に「御津中カルチャースクール」(土曜日授業)を開いています。今年は、獅子舞体験・手話講座・将棋クラブ・銭太鼓・スポーツ吹き矢等、13講座が開かれました。獅子舞講座では、まず物部天松(ものべあままつ神社宮司さんから「獅子舞の由来と歴史」の講義があり、次に「新庄天松神社獅子舞」「菅正(すげしょう)八幡宮獅子舞」の模範演技を鑑賞しました。その後、地域の方々の熱心な指導により、中学生たちは3グループに分かれ、獅子舞の実技練習に励みました。
実技指導者の中には親子で関わっておられる方もおられ、若い指導者にもお会いでき、伝統芸能を継承していく地域の方々の努力を感じました。また、御津獅子舞継承活動実行委員会の末吉代表によると「このカルチャースクールで体験した生徒が、演舞者として参加したいと言ってくれるのが、うれしいんです。」と語ってくれました。
学校と地域活動が結びついて伝統芸能が継承されていくんだね。
事業の伴奏支援を行っているESD・市民協働推進センターより、この事業の特に注目すべき点や応援メッセージをご紹介します。
2014年度に町内会だけでなく、地域の様々な団体が幅広く連携して「地域づくり会議」を設立、2015年度事業では「NPO法人みんなの集落研究所」とともに地域課題のアンケート調査を行い、高齢者対策のための「高齢者専門部会」を発足しました。
今年度2016年度から開始された認知症予防のための「オレンジカフェひらい」には毎回50名以上が参加されるなど初年度から多くの参加を得ており、その背景にはこの事業が調査に基づいた、住民から求められていた企画であったことがあります。その取組は、学区発刊の連合町内会たよりや電子町内会を用いて常に情報発信されており、さらに多くのニーズに応えることが期待されています。
次はどのようなニーズを掘り起こし、どのような事業で解決を目指すのか、平井学区地域づくり会議の次の展開から目が離せません。