「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で協働を進めている皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
なお、内容は執筆当時のものです。岡山県倉敷市出身。
1994年に岡山商工会議所に入所。
総務課、企画広報課を経て2010年から金融課長、2013年から経営指導課長、2018年4月から事業推進部次長兼会員サービス課長。
商工会議所は全国に515か所、岡山県内に12か所ある地域総合経済団体です。中小・小規模事業者の皆様に対する経営支援事業や地域活性化、まちづくりの推進に関する事業に取り組んでいます。
「経営支援」においては、商工会議所は中小・小規模事業者の方々にとって気軽に相談できる「かかりつけ医」のような存在として位置づけられています。現在、中小・小規模事業者の抱える課題は高度化・複雑化してきており、その課題解決のためには商工会議所だけではなく、関係機関との「協働」での支援が必要となっています。
中小企業診断士や社会保険労務士、税理士などの専門家との連携は、リーマンショック後の厳しい経営環境の中から一層強化されてきましたが、最近では金融機関や保険会社等とも包括協定を結び、それぞれが持つ強みを活かして、企業の抱える問題解決に取り組む動きが広がっています。
2017年8月から岡山市協働推進委員会の委員に就任し、市民協働の様々な取組みについて学ばせていただいています。
審査に携わり、2019年2月17日に表彰式が開催された「第3回おかやま恊働のまちづくり賞」は、SDGsの目標8と11に沿った「やりがいと豊かな暮らし」がテーマとなっていました。
各団体が住みやすい地域づくり、活動を通じてのやりがいづくりに取り組まれており、これまで関わることが少なかった分野の活動も多く、皆様の熱心な取組みに心を打たれました。
「第3回おかやま協働のまちづくり賞」では委員の皆さんと意見交換をしながら審査をしました
持続可能な経済成長に向けたSDGsの取り組みは、企業活動においても広がりをみせています。17の目標の中で、「8:働きがいも経済成長も」「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「12:つくる責任つかう責任」などは企業が経済活動の中で取り組んでいるテーマであると思います。地方創生の時代の中で、また、当所が取り組む地域振興やまちづくりの事業活動は「11:住み続けられるまちづくりを」の目標につながっているのではないかと思います。
私自身は現在、女性経営者で組織される商工会議所女性会の事務局を担当しています。女性会の活動は、女性経営者の資質向上以外に、社会貢献活動にも力を注いでいます。
毎年行っている「チャリティふれ愛バザール」では、バザー収益金の一部を知的障害者スポーツの支援団体であるスペシャルオリンピックスに寄付しています。また、「桃の花咲くまちづくり」の推進として岡山駅前広場に植樹した桃を保育園児と一緒に袋かけし、収穫体験も行っています。『チャリティふれ愛バザール』の収益金の一部で知的障害者スポーツを支援します
保育園の子どもたちと女性会で一緒に桃の袋かけ
女性会メンバーの多くは、自身の企業経営や女性会活動以外にも様々な団体に所属し活発に活動しており、幅広いネットワークを持っています。
岡山商工会議所女性会は、2020年1月に創立50周年を迎えます。50周年のテーマは「岡山の歴史・文化を次世代に継承し、誇りを持てる岡山に」です。
そして、岡山商工会議所も2019年12月に創立140周年を迎えます。次なる50年、100年の明るい未来に向けて、商工会議所はこれからも地域や企業など様々な関係機関とのかけ橋となり、持続可能な社会の実現に向けて活動していきたいと思います。
ありがとうございました。次は誰が登場するかな??