「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第二十四回は、株式会社アイスラインと株式会社J-オイルミルズにおじゃましました。
なお、内容は取材当時のものです。「おかやまの子どもたちの未来を支えよう!!」と株式会社アイスライン(以下、アイスライン)と株式会社J‐オイルミルズ(以下、J-オイルミルズ)は、「晴れの国大豆白絞油」販売開始により、子どもの居場所づくり支援の取り組みをはじめました。
J‐オイルミルズは、食用油を扱う3社が統合し2004年に誕生しました。2017年に倉敷市玉島に大豆搾油工場を新設、2019年から中国支店を岡山に移し中四国支店としたことで岡山のお客さまや市民の人たちのために何かしたいと考えました。J‐オイルミルズ倉敷搾油工場写真
アイスライン本社外観
大豆白絞油とは大豆を絞って作られる油で、飲食店で一般的に使われる油です。子どもたちの未来が晴れになってほしい、慣れ親しんだ岡山を表す言葉で愛着を持ってほしいとの想いから「晴れの国大豆白絞油」と名付けました。2020年8月8日から販売を始め、売上金の一部は「子どもの居場所づくり」活動へ寄付され、子ども食堂の運営などに活用されます。
晴れの国 大豆白絞油
岡山の企業アイスラインと岡山に生産拠点や営業拠点を持つJ‐オイルミルズ、岡山県内の160以上の飲食店、飲食店を利用する人たち、子ども食堂などの子どもの居場所支援団体、岡山市社会福祉協議会、岡山市などが連携しています。飲食店にはポスターが掲示され、ランチに寄ったお父さんやお母さんにも理解を深める啓発をしています。2020年7月に子ども支援に関わる意見交換会に参加し、子ども食堂などへの食用油の寄付にも新たにつながりました。
飲食店などのポスターやポップなどの設置写真
コロナ禍で飲食店も大変な時期に、子ども支援の取り組みを始めていいものか、と不安がありました。しかし、もっと困っている子どもたちがいる、今だからこそ行うべきとの思いで取り組みを始めました。飲食店の皆さまには、7人に1人の子どもが相対的貧困状態にあることなど、子どもたちを取り巻く現状を伝えながら取り組みを説明することで、「子どもたちのためなら」と取り扱い店が増えていきました。取り組みに共感頂くという新しい商品価値を持つことで、継続的な購入につながり持続的な支援になることを期待しています。
子どもの相対的貧困をなくすために100万円の寄付を拠出することを年間目標とし、子ども食堂などへ資金支援を行うことにより、子どもたちの未来にお役立ちしようとするものです。企業や市民団体、行政などの多様な協働による取り組みで、SDGsの目標「1貧困をなくそう」「3すべての人に健康と福祉を」「17パートナーシップで目標を達成しよう」に寄与しています。
SDGsの目標を達成する1,3,17
J-オイルミルズ中四国支店長の乃村有紀さんは「一過性の取り組みではなく、継続して岡山の飲食店を利用して頂くことで、当社のお得意様である飲食店の皆さまの繁栄と、子どもたちへの支援が循環する大きな輪になってほしいです」と話します。
中四国支店業務グループ長の桂将己さんは「取り組みを通じて子どもの現状について知ったことが多くあります。飲食店の方から感謝の言葉を頂くこともあり、継続的な取り組みとしていきたいです」と話します。左からJ‐オイルミルズ桂将己さん、アイスライン石井希典さん、Jオイルミルズ乃村有紀さん
ビジネスとして持続可能な活動で、こどもの未来を支援する素晴らしい取り組みだね!
次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!
なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!