「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第二十六回は、一般社団法人北長瀬エリアマネジメントにおじゃましました。
なお、内容は取材当時のものです。
一般社団法人北長瀬エリアマネジメントは、北長瀬駅前エリアのまちづくりに取り組むために設立した組織です。
北長瀬駅前エリアの様々な地域資源を活かしながら、安心安全で賑わいに溢れ、なんでもチャレンジできる地域にするためにHASHTAG岡山やコミュニティフリッジの運営などを行っています。
HASHTAG岡山
HASHTAG岡山では「あたらしいふつう」をつくる場として、最大100人入るシェアスペース、料理を楽しみながら交流できるシェアキッチン、ちょっとした仕事もできるコワーキングスペースを提供しており、「書道を教えたい!」や「料理しながら懇親会やママ会をしたい!」といった、利用者からの「やってみたい」を形にするお手伝いをしています。
ジャズライブや空手の練習などの公共施設では今まで開催できなかったイベントや教室を開催しており、利用者と参加者を合わせて年間8,351人が利用しています。
また、コワーキングスペースは時間や日ごとでの利用だけでなく、住所利用もできるので法人登記からハンドメイドの材料の送付先まで、利用する人に応じて様々な用途に使われています。
イベントの様子
2020年11月から児童扶養手当や就学補助、生活保護の受給世帯を対象に、食品や日用品を無償提供している日本初のコミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)をBRANCH岡山北長瀬内に運営しています。業務用の冷蔵庫を設置することにより、カップ麵などの保存食だけでなく、納豆や豆腐など賞味期限の短い食品から近隣の農家から提供いただいた野菜まで幅広い食品を提供しています。
33の企業や団体と540人の個人の方が寄付者(フードプレゼンター)として登録しているほかにも、必要な支援を必要な分だけ届けるインターネット上での仕組み「スマートサプライ」を通じた個人からの寄付もあり、11月から3月の間に32,000点の寄付がありました。寄付された食品を受け取る人は24時間利用できる施設の駐車場を利用し、登録制の電子ロックのドアをスマホで解除できるので利用する方のご都合でいつでも取りに来ることができます。
コミュニティフリッジ外観
コミュニケーションボード
利用者と寄付者は直接顔を合わせず食品などの受け渡しができますが、お互いに付箋にコメントを書いて貼ることのできるコミュニケーションボードを置いています。「はじめてきました‼プレゼントありがとうございました!!」「子どもが喜んでいます」などの感謝の気持ちのメッセージや、「少しでもお役に立てればうれしいです」「一緒にがんばりましょう」といった寄付した思いなどのメッセージを直接会わずとも伝えることができます。
現在は、コミュニティフリッジのノウハウを移転できるよう、同じように生活困窮者への食料品・日用品支援にコミュニティフリッジを設置してスタートしたいと考えている方向けに、コミュニティフリッジの趣旨、運営方法、運営費用などの解説や視察対応などを行っており、こうした取組が全国へ波及するよう目指しています。
新宅宝さん
北長瀬エリアが安心安全で賑やかで盛り上げるだけのまちづくりでなく、困っていることや、やってみたいことをひとつひとつ丁寧に拾っていきながら住みたくなる仕組みづくりをしていきたいと思っています。様々な課題を持っている人や新しいことに挑戦してみたい人にとって気軽に相談ができ、課題解決の場や挑戦の場となるよう、HASHTAG岡山やコミュニティフリッジの取組を盛り上げていきたいです。
新しい取り組みがいっぱい生まれているね!次はどんな新しいことが生まれるのかな!
次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!
なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!