社会のため、未来のために活躍する「若い力」に注目し、そのチャレンジを紹介するコーナー「YOUTH CHALLENGE」。
今回は、岡山理科大学科学ボランティアセンターについてご紹介します。
なお、内容は取材当時のものです。
2005年に学生サークルから活動が始まり、2008年に科学ボランティアセンターとして設立されました。教員を志望している学生や社会貢献・ボランティアをしたい学生など60名で構成された学生スタッフ会を中心に活動をしており、岡山理科大学の先生12名とコーディネーター4名がスタッフとして関わっています。
学生スタッフ会メンバー
科学ボランティアセンターでは科学イベントとして主に、目の前で実験をしながら科学の不思議を肌で感じることのできるサイエンスショーと自分たちで持って帰ることができるものをつくる科学工作をしています。
科学イベントは子ども会や企業からの依頼を受けて、岡山市を中心に倉敷市や県外などでの実施やオープンキャンパスでの授業、『サイピア理大の日』として人と科学の未来館サイピアにて科学ショーやブース出展などを行っています。
また、コロナ禍で活動が難しかった時はYouTubeを活用して動画でサイエンスショーや工作の様子を公開して、家にいても科学の不思議に触れることのできるように工夫をしました。
高校でのサイエンスショーの様子
科学工作の様子
科学フェスティバル×理大の日スペシャルチラシ
年間約70件行っている科学イベントの中でも、一番大きなものが8月に人と科学の未来館サイピアで行われる「サイピアわくわく科学フェスティバル×理大の日スペシャル」です。
毎年、液体窒素やドライアイスを用いた実験やビニールプールを2つ合わせて作った巨大空気砲など身近なもので面白いことが出来ると気づき、科学の不思議に触れてもらうために、どのようなことをするかをイベントの1か月前から学生が考えながら創意工夫しながら準備をしています。
普段のサイピア理大の日では100人くらいの参加者が、8月のイベントでは毎年500人くらいと多くの子どもたちが参加し、「なんで?」「どうして?」といった興味津々な声や「面白い!」「また来たい!」などといった楽しんでいる声が聞こえ、大変盛り上がっています。
サイピアで行ったイベントでの様子(1)
サイピアで行ったイベントでの様子(2)
取材した学生スタッフ会代表の岩瀬さん
学生スタッフの杉村さんと学生スタッフ会代表の岩瀬さんのお二人に活動をする上で大切にしていることや今後の目標を聞きました。
杉村準さん「準備している時にどうすれば参加者が喜んだり、楽しんだりしてくれるのか、また、どうすれば科学のおもしろさを体験してもらえるのかを考えながら活動しています。参加してくれた子どもたちがショーを楽しんでくれて、別のイベントなどで顔を覚えてくれていることがうれしいです。」
岩瀬凌悟さん「マジックショーにならないようにショーの中で投げかけをしながら、しっかりとネタばらしまで行うことで子どもたちに科学的な探求心を持ってもらえるように心掛けています。10年以上続いていて、組織は大きくなっているが、科学イベントの内容は先輩たちから受け継いでいるものがほとんどです。時代に合わせた新しいもの、今の子どもが喜ぶものをみんなで考えながら作っていきたいです。」
子どもたちが楽しんでいる姿が学生のモチベーションにつながっているんだね!
これからどんなショーや工作が見られるか楽しみだね!
なお、「YOUTH CHALLENGE」では、「取材にきてほしい!!」という若者の取組を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、活動の内容を添えてご連絡ください!