学校が夏休みを迎えるこの期間は、公民館で学ぶ受講生にとっても、毎年とても楽しみにしていることがあります。公民館講座を開放して、小学生、中学生たちと共に学ぶ機会があるからです。いつもは高齢者ばかりの公民館に、子どもたちの活気にあふれる期間です。
私たちが所属するエッセイクラブも、毎年、「夏休み作文教室」を計画してきました。「正しく美しい日本語」を子どもたちに伝えることを使命とする講師坂本素子先生の強い思いに満ちた計画です。
一昨年まで、「夏休み作文教室」として募集しましたが、テーマが硬すぎたのか、訪れる子どもたちはなかなかいませんでした。そこで昨年、一計を案じて、募集タイトルを「夏休みの作文宿題をやっつけよう!」としたところ、10名程度と想定していた参加希望者が、なんと2倍以上の27人もあったのです。
うれしい想定外の状況に、急遽広い講座室への変更をお願いしたり、お手伝い人員を増員したりと大慌てでした。
講師の坂本先生にとっては、長年の教師生活の経験を活かして「正しい日本語の大切さ」を子どもたちに伝える、貴重な夏休みのひと時となりました。今年も8月16日に実施し、15人の参加がありました。
「作文」という、一つの活動でしたが、それを通して、子どもたちと大人が共に学び合い、ふれあう機会が持てたことに、地域の明るい未来を見た思いでした。
小さな力でも、私達ができることを考え、実行に移していくことで、一歩が踏み出せたと実感しております。
津高公民館「エッセイクラブ」講座生