10月10日(日曜日)に、第5回漱石フォーラムが漱石ロード小泉醤油店蔵で開催されました。明治25年夏、東京帝国大学の学生であった夏目金之助が岡山に約1か月滞在。目的は旧上道郡金田村の医師岸本昌平と再婚する義姉小勝(かつ)に夏目家を代表してお祝いを届けることでした。小勝は次兄栄之助と結婚し、兄の死後岡山に帰り岸本家に嫁ぎました。金之助は金田村で数日間歓待を受けたことが伝えられています。この足跡を残そうと平成28年に第1回漱石フォーラムを開催し、今年で第5回目となります。
今回は「夏目漱石を知る~漱石と漢文~」をテーマに岡山大学名誉教授森熊男先生の「夏目漱石と漢文『論語』」の講演、漱石ゆかりの食材を中心とする漱石マルシェやバンド演奏もありました。
森先生は多くの漱石作品を紹介され作品の背景に『論語』があることをわかりやすく話されました。上南の田園地帯に定着した漱石フォーラムは公民館主催行事から地域の大切な恒例イベントとして発展しています。
主催/漱石フォーラム実行委員会、岡山市立上南公民館