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岡山市平山にある古墳時代前期後半(西暦4世紀後半)の造出し付円墳である。墳長108
m、円丘部径95mで、周囲には周濠の名残りとされる溜め池が4つ認められるが、それは後世につくられたもので周濠でない可能性も高い。三段築成で、造出しの部分にも二段の段築が認められる。葺石があり、埴輪も採集されている。とくに、造出し前端部の葺石は石垣状で残りも良い。円墳としては、全国で第2位の規模である。古墳時代前期だけに限定すると、第1位の規模となる。 本墳は、足守川流域で最後に築かれた前期の大形墳である。しかし、墳形が円墳である。また本墳以前の大形墳である尾上車山古墳や中山茶臼山古墳は、いずれも海を望むことのできる地点に築かれているが、本墳は約4qほども内陸に築かれている。代々大形古墳に葬られてきたこの地の首長の立場に、大きな変化があったものと推測される。
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