主に西日本地域南部の山地で蛇紋岩地帯に自生する樹高1〜3mほどの落葉低木である。
花期は展葉時の4〜5月で、花冠はふちが5裂した白色の卵形壺形で散形状に1〜5個つり下げ、葉は枝先に輪生状に互生し春の新葉が楽しめるが秋の紅葉も特に美しい。
萌芽復元性が有り強剪定に強く移植も容易だが、成長はやや遅く細根の多い浅根性なので高温時に乾燥する場所への植裁は避け、繁殖は挿し木や実生でおこなう。
ツツジ属の性質上、モチ病、ツツジグンバイ、ハダニなどの病害虫が見られ、土壌湿度を好むが停滞水には弱く根腐れを起こしやすい。
主な用途としては庭園の玉物や刈り込み、生け垣、公園・緑地、街路樹などに多く利用されている。
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