ヨーロッパ東南部原産の落葉小高木で樹高は2〜5mになり、日本には明治23年頃に渡来し鑑賞用として広く植栽されている。
花冠は先端が深く4裂する紫紅色の小花で、品種によっては白色や紅色があり、4月〜5月頃に樹冠の最上部に密集した総状円錐花序をつけ、多数の花を咲かせ強い芳香を放ち香水の原料にもされる。
成長はやや早く萌芽力が有り移植もやや容易で整姿剪定は特には必要なく、枝を切る場合は中途で切ることは避け必ず付け根で切る。
湿潤で肥沃な土壌や冷涼な気候を好み耐寒性があるので、北海道や長野県に多く植裁されており、岡山で栽培する場合は西日の当たる場所は避けた方が良い。
主な虫害はやハダニやカミキリムシの幼虫の食害で、増殖は接ぎ木によっておこない庭園や公園、街路樹、記念樹などに植栽される。
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