ツバキと同属の日本固有の種群であり、樹高は3〜10mの常緑小高木で観賞用として栽培され、主に生け垣や庭園樹、公園樹などに利用される。
幹や枝には萌芽、復元性があり、葉は暗緑色の小さい槍形で縁には鋭い鋸歯がある。
10〜12月に咲く花には芳香性があり、自生種は白色一重咲きだが園芸種には赤、白、桃色など多色で一重咲きや八重咲きとなり、ツバキとともに冬の代表的な花木である。
ツバキよりやや寒さに弱く、チャドクガの食害に注意し挿し木や実生で増殖する。
ツバキとサザンカの見分け方は、サザンカには子房、新枝、葉柄などに毛があり、花弁が一片ずつ散るが、ツバキには毛がなく、花弁が花首から一かたまりで落ちる。などが一般的である。
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