アヤメ(アイリス)類は多くのグループに分類され、属名はギリシャ神話の虹の女神イリスに因む。
常緑多年性草本で根茎を持つビアード(短毛)の無い中国原産のアイリスで、日本には古くから渡来し北海道を除く各地のやや湿った山林に大群をなして自生する。
草丈は30cm〜80cmで、光沢のある鮮緑色の葉は幅広の槍形で扇形となり、5月から6月にかけて分枝した茎に直径3〜8cmで淡紫色または白色の花を咲かす。
木漏れ日があり寒風があたらなくて、やや湿性からやや乾燥地にかけての条件では生育が旺盛だが、日当たりの良い乾燥地では葉の色が薄く繁殖力も落ちる。
三倍体のため結実しないので、匍匐性のストロンにより株分け増殖する。
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