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岡山弁
標準語
女1
ちょっと。どけえ行きょーん。
ちょっと、どこへ行くの?
女2
まあ、ええとこで会うたわあ。ちょっと聞いてん、この前から、往生しょーんよ。
まあ、いいところで会ったわ。ちょっと聞いてよ、この前から困ってるのよ。
女1
どしたん。
どうしたの?
女2
うちの上の子がな、今年、受験なんじゃあ。
うちの上の子がね、今年受験なのよ。
女1
もう、そねんなるんかな。大変じゃあな。
もう、そんな年頃になったの。たいへんねぇ。
女2
それが、勉強やこうすりゃあせんが。休みんなったら、友達から電話ぁかかってきてしゃべるばあしょーるし、静かななあ思うたら、パソコンいろうて、インターネット見ょーるし。
それが、勉強なんかしないのよ。休みになったら、友達から電話がかかってきておしゃべりばかりしているし、静かだと思ったら、パソコンいじって、インターネットしてるし。
女1
おとーさん、なんも言うてくれんのん。
お父さんは何も言ってくれないの?
女2
おえんわ。飲んで帰るばあで、だーれも相手にやこうしょーらんもん。
だめだめ。飲んで帰るばっかりで、誰も相手にしてないもの。
女1
はははは、うちも、うちも。下手なカラオケ行くばあしょーる。
はははは、うちもそうよ。下手なカラオケに行くばかりしてる。
女2
もう、受ける学校も決めにゃあいけんのに。私がひとり悩んで、胃がにがりょんよ。
もう、受験する学校も決めないといけないのに。私が一人で悩んで、胃が痛いわよ。
女1
そねん考えるばあしょーたら、体ぁめぐよ。たまには、おいしいもんでも食べて帰ろうや。
そんなに考えてばかりいたら、体をこわすよ。たまにはおいしいものでも食べて帰ろうよ。
女2
そうじゃな。そうそう、あそこへおいしいうどん屋ができたんよ。行てみん。
そうねぇ。そうそう、あそこにおいしいうどん屋ができたのよ。行ってみない?
女1
あ、運転手さあん。待ってん。私らも降りまあす。
あ、運転手さん、待って!私たちも降ります。
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