1. 天守 |
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宇喜多秀家によって建てられたもので、慶長2年(1597)に完成したと伝えられる。三重の六階建てで、御殿に望楼を載せた形をとり、秀吉の大坂城の天守と同じく、壁には黒漆塗りの板がはめ込まれていた。また、屋根には金箔を貼った鯱鉾、鬼瓦、軒瓦が葺かれ、黒地に金が映えて、さんぜんと輝く天守の偉容を演出していた。天守台の平面は不等辺五角形であるが、これは地下に埋め込まれている岡山の丘に沿って石垣を築いた結果である。延享3年(1746)に修理工事が行われ外観の一部が変更されたが、秀家の造った構造が昭和20年(1945)6月の空襲で焼けるまで維持された。いまの天守閣は、昭和41年(1966)にコンクリート建物として再建されたものである。 |
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