オリエント美術館では、美術品を観賞いただくだけでなく、オリエントの美術や工芸文化を体感できる体験型ワークショップを随時開催しています。
月2回ほど、土曜日の午後に、美術館の一画でものづくりのワークショップを行っています。誰でも簡単に楽しめる、オリエント美術館ならではのワークショップメニューです。申し込みや参加費は基本的*には不要、10–20分ほどの短時間で完成します。このほか、展覧会の内容とコラボした特別メニューも実施します。
*一部材料費が必要な場合があります。
円筒印章とは、古代メソポタミアで発明されたハンコです。筒形の石材の側面に図柄を彫り、粘土に転がして印を押しました。形はちがいますが、私たちが使っているハンコと同じで、図柄はハンコの持ち主を表すシンボルマークです。容器の蓋をする粘土や、粘土板文書に押しました。ハンコの起源は古代オリエントなんです。
この円筒印章を、自分で作ってみよう、というプログラムです。石に彫るのは大変なので、発泡スチロールの丸棒に爪楊枝で彫刻します。簡単な材料と道具で簡単に彫れるので安全ですが、図柄は簡単なものから細かいものまでアレンジ自由です。図柄が複雑になればなるほど難しくなりますが、キレイに仕上がると、本物と同じような図柄が浮き上がります。
大人でも、子どもでも、工作が苦手な人でも、アーティストでも、それぞれに楽しめるプログラムです。
実際の円筒印章 4300年前頃
発泡スチロール円筒印章の制作の様子。簡単な模様でも連続すると面白くなります。
ヒエログリフとは、古代エジプトで発明された人類最古の文字です。人物や手足、鳥や動物、農具など、イラストのような、ユニークな文字です。漢字のように「へん」と「つくり」があったり、意味を表す文字や音を表す文字があったり、日本語と似ている部分もあります。そんなヒエログリフの中から、基本アルファベットと呼ばれる音を表す文字をスタンプにしました。ローマ字のようにアルファベットを組み合わせて、秘密の言葉を書いてみましょう。
オリエント美術館特製ヒエログリフスタンプ
「アトリエ」の様子。ボランティアスタッフも募集しています。一緒にオリエント美術館で遊びましょう。
おもに小・中学生を対象としたワークショップです。休館日の美術館で、おしゃべりをしながらものづくりを楽しむことができます。
オリエント各地の民族衣装を、イランの遊牧民が使っていたヤギの毛のテントの中に展示しています。学芸員や職員が、現地に調査などで訪れた際に購入したものもあります。噴水のある「ひかり庭」では写真撮影もOK!いろんな国の服を着て、オリエントの風土を想像してください。
*館内で写真撮影ができるのは「ひかり庭」のエリアだけです。エジプト、ヨルダン、シリア、イラン、アフガニスタンなど、いろいろな国の、子ども用、女性用、男性用の伝統的な衣服を用意しています。
背後の黒い幕は、イランの遊牧民、カシュガーイーが使用していた、居住用のテントです。ヤギの毛で織られた天幕とアシをつづった腰板、ポプラの柱で作られています。
所在地: 〒700-0814 岡山市北区天神町9-31 [所在地の地図]
電話: 086-232-3636 ファクス: 086-232-5342