「環境先進都市」。
日本では環境を守るために、各地域の特徴に合わせた様々な取り組みが進められています。中には「環境モデル都市」※などに認定され、先進的な取り組みが行われている地域もあります。
岡山市では、市民みんなが一緒に環境を守るために取り組む「身近な生きものの里事業」など、環境先進都市に向けた取り組みが進められています。
この取り組みでは、公民館や市民団体が主体となり、環境保全を啓発するイベントや市民を巻き込んだ環境保全活動が行われています。「おかやまESDなび」でも、いくつかの事例を紹介しています。※環境モデル都市:日本政府により選定された、低炭素社会の実現に向けて先進的な取り組みを行う都市のこと。
フライブルクはドイツの南西部に位置し、岡山市の3分の1にあたる約23万人が暮らす都市です。
環境首都と呼ばれるようになったルーツを探ってみると、第二次世界大戦が終わった直後の1960年代にさかのぼります。フライブルクでは、「排気ガスを出す車の利用を抑える」という都市計画をもとにまちがつくられています。
例えば、自宅付近には駐車場を設けず、市内でも一番端のエリアにつくられた公共駐車場を利用するルールが定められるなど、電車が主な移動手段として利用されるようなしくみとなっているのです。まちなかに設置されたゴミ箱にも注目!
ドイツのスーパーマーケットや自動販売機では、飲料水がデポジット込みの価格で販売されています。そしてまちなかに設置されているゴミ箱に空の容器を捨てると、平均20セントのデポジットが払い戻されるのだそうです。その他にもフライブルクには、地球に優しく、経済の循環をも生み出すしくみがたくさんあります。フライブルクを知る中で、中平さんの印象に残ったのは、そこで暮らす人々の姿。
公園で過ごしたり自転車で移動したりして、のんびりとエコな生活を実践する彼らの姿に、「持続可能なまち」の魅力を感じたそうです。岡山市でも、中心部に緑豊かな西川緑道公園があったり、自転車専用道路の整備が進められたりと、フライブルクに似た要素はたくさんあるのではないでしょうか。
日本国内だけでなく、海外のいろんな都市の中に、持続可能な岡山をつくるヒントが隠れているのかもしれませんね。中平さんのお話の後は、ドイツのお菓子や飲み物が振舞われ、参加者たちはドイツの味を堪能しました。
会場は大いに盛り上がり、NPOや市民団体、行政職員など、様々な立場の人たちによる交流が深められました。第24回ESDリレーコラムでは、NPO法人公共の交通RACDA(ラクダ)の市川三好さんが、ラクダの活動について紹介しています。市民の立場から取り組むまちづくりの活動とは?ぜひご覧ください!
岡山市ESD世界会議推進局 小西・友延
電話:086-803-1354
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