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♯37「生協でESD!?」

[2015年7月8日]

ID:38335

私たちの活動がESD?

生活協同組合おかやまコープ(以下、生協)組合員の一人から、「私たちの活動ってESDですよねぇ!」と言われ、それまでESDに無関心だった私は、「E(え?)、S(それ)、D(どういうこと?)」と思いあわてました。

私たちの活動を見直してみると確かに・・・、環境のことを考えて、『マイバック運動(レジ袋の使用を減らすため、買い物時にマイバックを使う活動)』や『ごみダイエット(ごみを減らす活動)』などに取り組んできただけでなく、瀬戸内の里海※を育てる活動や沖縄のサンゴ再生活動にも協力しています。

でも、ESDのテーマは'環境'だけじゃなさそう・・・。
そもそもESDって何?
’持続可能な開発のための教育’ってどういうこと?
生協の組合員活動って、本当にESDなのかな?

私の頭の中で、色んな疑問がうかんできました。

※里海:人の手が加わったことで、豊かな生物多様性や高い生物生産性が保たれた海岸地域。

家族に安心・安全なものを

私たち組合員の多くは、「家族に安心・安全なものを食べさせたい」という思いから生協に加入しています。そのため、みんなが商品のこだわりや食の安全にとても関心を持っています。

農産物などの産地見学では、生産者の苦労やおいしさの秘密だけでなく、地産地消や食料自給率向上につながる取り組みについても学びました。適正な価格で、商品を買い続けることが、私たち消費者と生産者両方の暮らしを守ることにつながるのだということにも気づきました。

トマトの産地見学時の写真

トマトの産地見学の様子

生協の取り組み

また、食育にも取り組みました。おすすめ商品を使った朝食やランチの企画は、食事作りのヒントになるだけでなく家族で’食’について話すきっかけになることから、毎回お母さんたちに人気です。

他の分野についても「子どもたちと一緒に学びたい」、「学んだことを子どもたちに伝えたい」という声が多く、『憲法があるからみんなハッピー』、『自転車事故にあわないために』など、親子で参加できるイベントを開催しました。「世界の平和は、お互いの文化のちがいを知り理解することから始まる」という思いをもとに、色々な国の生活や食についても学びました。

『ママのわがままランチ』時の写真

『ママのわがままランチ』の様子

岡山の食文化を学ぶ子どもたちの様子

岡山の食文化を学ぶ子どもたち

身近な暮らしの幸せを感じることができる’地域’

ふだんの暮らしの幸せを感じられる地域をめざして 、『消費生活サポーター養成講座』や『認知症サポーター養成講座』、『子どもの心を大切にした育て方』などのイベントを開催しました。また、被災地支援や防災・減災についても考えました。

生活支援サービス『は~と♡ふるネット』の’応援者’として活動している組合員もいます。

この取り組みは、高齢者や子育て中の家庭などで、ちょっと困ったとき、’わたしにもできること’でお手伝いをするしくみです。地域の中で’おたがいさま’の気持ちで支え合う活動が期待されています。

外出介助時の写真

外出介助の様子

生協のお店では、週に一回『子育てひろばTam Tam』を開催しています。毎回、10組前後の親子が集まって、心なごむ時間をすごしています。子ども連れのスタッフがいることで、初めてのママも安心して参加することができます。

「子育てひろばTamTam」時の写真

『子育てひろばTamTam』の様子

’商品’を真ん中に

このように、私たちが取り組んでいるテーマは、商品・食・暮らし・環境・平和・子育て応援・地域社会づくり、と幅広くささやかなものなので、すぐに課題を解決したり、世の中を変えたりすることはできないかもしれません。
しかし、’商品’を真ん中に、人とつながったり、暮らしを見直したり、地域社会づくりや国際協力について考えたりするなんて、やっぱり、生協の組合員活動って、’ESD’といってもいいのかなぁと思います。

おかやまコープ岡山西エリア エリア理事 岡崎正恵さん

岡崎正恵さんの写真

ずっと岡山市民。生協の組合員活動に関わるようになって10年近くがたちました。
一緒に活動する組合員の中に、娘や息子と同い年の人もいるようになり、’年’を感じることもありますが、私の世代ならではの視点を大切にしていきたいと思っています。

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