今年で13年目を迎える国際塾は、昨年に20周年を迎えてNPO法人となった「こくさいこどもフォーラム岡山」(英語名:Interkids)が主催する基幹事業であります。
県内のグローバル志向の中高校生を対象として、6月から11月の半年間に11回の講座を開催します。
2年・3年と続けて参加をしてくれる生徒がいるので、毎年異なった講座を開催しています。
国際経験を持つ専門家や学識者を講師に迎え、世界の事情や日本と外国の関係を学ぶ、活発で楽しい塾となっています。
これまでに第1期生21名から第12期生までおよそ300名が修了書を手に巣立っていきました。
国際塾のもう1つの目的は、世界に羽ばたきたいと大きな夢を持つ若者に、豊富な国際経験を持つ社会の先輩が協力することです。
このような夢を実現するために、私達のスタッフが塾生たちに協力し活動しています。
米国スタンフォード大学院MBA修了の伊原木隆太岡山県知事がご自身の海外留学経験について講義
ちなみに、今年は35名の中学生を含んでの高校生が参加をしてくれています。
各講座は単なる座学ではなく、出来るだけ講師と塾生の間の活発なやりとりをするActive learningに重きをおいて実施しています。
今年で三年目となる塾長は、中国学園大学の松畑煕一学長が務めてくださっています。
最初と最後の講座は塾長自らが講師となり、その他の講座の最初の10分間は必ず塾長からの短い講話があります。
今年の講座は、国際人としての一般常識、岡山県の国際企業の社長の講座、岡山の文化財から先進国岡山を検証する、先輩の国際ビジネスでの失敗から学ぶ、世界の宗教と世界平和、倉敷から発信された文化、岡山が輩出した偉大なる政治家、EUの歴史と課題、というような講座となっています。
松畑塾長の講義
Interkidsでは、この他にも、高校生の懸賞論文、中高生に発表の場を設けるESD Café、高校生の高校生による高校生のためのシンポジウム等を開催しています。
これらの活動を支えるために21名の理事が中心となって内容の検討から会費の募集までを全員ボランティアで運営をしています。
2016年(第13期)塾生の入塾式での記念撮影
6回(30年間)の海外勤務と、アメリカとドイツと2度の大型海外M&Aを通じて得た経験を岡山の企業人と中・高校生に伝えたいと55年ぶりのユーターンをして以来あらゆる機会を捉えて講演等をしております。
当面は国際塾を通じて岡山から若いグローバル人財を世界に送り届けたいと考えています。
自慢のサイトを一度訪問してみてください。
こくさいこどもフォーラム岡山(インターキッズ)のページ別ウィンドウで開く
国際塾さんの取組みは、これからの地域にとって、とても大切なことだと思います。
私の専門は、環境問題ですが、大学で学んでいるときから、think globally act locallyと様々な場面で意識してきました。
気世界規模の課題は、広い世界的な視野で考え、行動は地域単位で丁寧に取り組んでいくことが大切だということですが、実際はこれが中々難しく、頭で分っていてもそのバランスをとるのは大変です。
国際塾さんの取組みは子どもたちにこのバランスを取る経験を提供し、育むことだと思います。岡山だけを考えるのではなく、世界を考えながら岡山で行動できる人材が着実に育っていることはとても嬉しくなります。