食生活の欧米化がすっかり浸透している現代の日本社会において、私たち日本人が昔から、食生活を送る上で大切にしてきた伝統食が今、健康にも環境にも大変良いと世界から注目され、改めて見直されています。果物や野菜にも“旬”があり、それを無視した食生活は、時には私たちの健康を害することにもつながります。
このようなことを過去に実施した「食と健康講座」の中で参加者たちが共に学び合った結果、今回、「食と健康講座」の中で年に一度行われる企画会の中で企画委員の方々が意見を出し合い、話し合い、今回のような料理教室を計画しました。
開催した目的は、そうした季節に応じた“旬”を大切にしつつ、それぞれの地域で伝統的に食べられてきた郷土料理やその調理方法を知り、次の世代につなげていこう、そして、私たちの普段の健康づくりにもつなげていこう、というものです。
昔から私たち日本人が食生活の中で使ってきた麹や味噌といった発酵食品を上手に使って、伝統的なその土地その土地に伝わる郷土料理の良さを改めて見直し、これからの世代の人たちがこれからもずっと継続して、健康的な毎日を送っていくことができるよう、公民館では「食と健康講座」の企画委員の方たちと一緒に、今回のような料理教室を企画・実施しました。
対象は“食”や“健康”に関心のある地域住民一般の方で、当日はベテラン講師のご指導のお陰で、受講生たちは皆さんそれぞれに実際生活に役立つお得な情報を得ることができ、各ご家庭へ帰ってからも早速、実践することができる内容で満足度の高い講座となりました。
献立(写真)は、「鰆のこうこ寿司」、「根菜の酒粕汁」、「ほうれん草と柿の甘酒和え」、「酒粕の卵焼き」、「胡瓜の塩麹漬け」、「ヨーグルトゼリー紅麹添え」です。美味しくて楽しい、そして、参加者たちが互いに学び合う場となりました。
この日学んだことは、参加者たちにより、子どもさん世代やお孫さん世代へも広まっていくことでしょう。この日に参加されていなかったご近所の方や知人の方へも伝達講習や口コミ等で次第に広まっていくことと思います。
公民館では、こうした食と健康に関する講座をこれからも継続して実施することで、地域住民の皆さんの健康寿命を少しでも伸ばすことに貢献していきたいと考えています。
企画委員として「食と健康講座」に関わってみたい方は足守公民館(086-295-1942)までご連絡ください。
2018年11月30日(金曜日)