灘崎中学校区は、一部を除いては高齢化が進んでおり、他地域と同じく後継者不足が課題となっています。
このことから、これまでも地元町内会などが、地域の行事がある際には灘崎中学校の中学生に呼びかけ、ボランティアとして関わってもらうことで地元への愛着心や地域の運営に参画しようとする心を育もうと取り組んできました。
しかし、地域内に高校がないため、多くの子どもは中学卒業とともに自分たちが住む地域とのつながりが薄くなっていました。
そこで、公民館から中学校に相談し、子どもたちが地域でボランティアとして活動しながら地域と関わり続けられるよう、平成29年度、中学生以上を対象として、登録制ボランティアグループ「チーム灘」が発足しました。
継続して地域行事に参加することで、子どもたちには、地元に活躍できる場があることと、自分たちが地元の人たちに必要とされていることを実感してもらえれば、との思いからです。
「チーム灘」に1度登録すれば、メンバーの1人ひとりに地域のボランティア募集案内が届き、自分が参加できる日の行事に参加しボランティア活動をすることができます。
生徒たちが活動するにあたっては、多くの大人たちが関わります。主催団体はもちろん、公民館運営協議会の専門部会(主に青少年健全育成部会と地域づくり部会)や、地元の環境保全グループ及びそのグループと連携している児島湖環境保護団体の大学生会員などが、生徒たちとの打ち合わせから実際の活動、振り返りまでをサポートしています。
これまで、地域の文化まつりや地元小学校のptaが主催する交流行事、公民館の主催講座などで活動をしてきました。
平成30年度現在、中学校を卒業した高校生を含め43人の生徒が活動しています。
この活動を通して子どもたちが自分たちも地域の担い手の一員であるという自覚を持ち、将来にわたって生まれ育った地域をより活性化するために活躍する姿を思い描きながら取り組んでいます。
不定期