岡山県立興陽高等学校には、15ヘクタールの広大な水田があります。農業科では、ESD活動・SDGsの活動として、食料・農業を守り、自然環境に優しい持続可能な農業を続けるために、地域と連携して取り組んでいます。主なものを3つ紹介します。
10アールの水田で、6月と10月に地域の親子と一緒に手植え・稲刈りの体験・交流を行いました。品種は朝日、赤米・黒米で、「祝令和」の文字を作りました。
稲作体験を通じて、農業の興味・関心を持っていただくとともに、農業高校の理解、将来の後継者、農業の応援団になっていただくことを目的に取り組んでいます。
親子田植えの様子
子供たちと田植機の運転
稲刈り
おにぎりの試食
農研機構西日本農業研究センターが育成した米粉麺に適する多収量・高アミロース米「ふくのこ」を栽培しました。半鐘屋株式会社に製粉を依頼し、ヌードルメーカで米粉麺を作り、地域の人に提供しました。グルテンフリーでアレルギーにも対応し、粘りがあり、子供たちにもとても好評でした。
米粉加工品の提供を通じて、米への興味・関心を高め、消費拡大にも繋がることを目的に取り組んでいます。
田植えの様子
稲刈り
ヌードルメーカで米粉麺づくり
米粉麺の試食・アンケート調査
岡山市農業協同組合・地域の農家と協力して、かきがらを肥料として水田に入れ、化学肥料・農薬を半分にした特別栽培朝日「里海米」を栽培しています。農業科2年生作物類型の生徒14名が、18アールの水田で取り組んでいます。生産された安全・安心な米はJAを通じて地域に販売されます。
この取り組みは今年度で3年目を迎えました。環境に優しい農業の実現を目指して実施しています。
かきがらの散布
田植機による田植え
生育調査
JAの里海米生産部会長と一緒に稲刈り
これからも地域と一緒になって、環境に優しい農業に取り組み、安全で美味しい米や加工品づくりの研究に取り組んでいきたいと思っています。
また、農業の魅力発信にも一層力を入れていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。
岡山県立興陽高等学校は大正6年に創立され、102年を迎えています。児島湾干拓地に位置し、農業科、農業機械科、造園デザイン科、家政科、被服デザイン科の1学年5クラスあります。地域との連携が盛んでボランティア活動にも熱心に取り組んでいます。