操南地域は岡山市中区に位置し、東に百間川、西に旭川河口部、南に児島湾があります。江戸時代の干拓事業によって生まれた地域で、田園の原風景とともに農業と干拓の歴史が多く残っています。
操南公民館は1987年開館。年間およそ32,000人が利用し、館内施設は会議室のほか和室、料理、美術、実技室などがあります。
「サルベージ・パーティ(R)」はNPO法人フード・サルベージが2013年から始めた取組で、冷蔵庫に眠っている余り物の食材を持ち寄って、シェアしたり調理をしたりして食べ切ることで、家庭から排出される食品ロスを減らすことを目的としています。
操南公民館では、2017年から取組を始め、2019年度で3年目を迎えます。これまで年に1回開催してきましたが、今年度は季節によって変わる食材を楽しむとともに、年度を通して実施することで地域への定着をはかるため、季節ごと全4回の日程を組みました。
講師は前年に引き続き、宮地和徳さん(レストラン「VIGNETTE(ヴィネット)」オーナーシェフ)。2019年6月11日(火曜日)に開催した第1回では、親子含め5名の参加者が集まりました。持ち寄った食材を並べ、意見を出し合って調理開始。
宮地講師と参加者で、当日のレシピを話し合い
集まった食材は、素麺やパスタ、パプリカ、しょうゆ、麹など16品
なす味噌炒めの素に高野豆腐を合わせたり、砕いたそうめんを衣にしてライスコロッケを揚げたりと、工夫を凝らした料理があっという間に5品完成しました。参加者は、自分たちのアイデア料理が完成したことに驚きつつも美味しく食べ切り、8月27日(火曜日)の第2回へ期待を感じながら第1回を終えました。
冷製パスタやライスコロッケなど、アイデアが詰まった5品の料理が完成
現在、講座で作った料理をもとに講師監修による「季節の使い切りレシピ」を作成中です。
毎年、実施するたびに異なる食材が集まってくるので、どんな料理ができあがるのか楽しみです。
特に冒頭、食材を前にみんなでレシピを決めていくという時間は、最初は難しいのではないかと心配になりますが、実際に話し合いが始まると、参加者同士のアイデアで料理が決まったり、講師から日頃の料理にも活かせるアドバイスがあったりと、この講座の醍醐味を感じられる時間です。