岡山市の一番北に位置する建部町に住んでいる若者が、少子高齢化が深刻な町に目を向けて、自分たちの手で大好きな“たけべ”を元気にしようと2014年5月に立ち上げました。現在メンバーは20代から40代の25名。「動けば変わる!とりあえずやってみよう!」をモットーに、建部町が好きな若者を中心に学校や仕事・家事の傍ら活動をしています。メンバーの個性を活かし、地域の応援や協力をいただきながら様々なことに挑戦しています。
ロゴマーク
集合写真
岡山市の一番北にある建部町は、自然豊かな環境に恵まれて温泉もあり、農業や酪農を活かした特産物も豊富にあります。かつては温泉郷もあり国際交流も盛んで観光の町として活気がありました。30年前1万人を超えていた人口は、現在5,700人を切り、町の高齢化率は岡山県の中でも高い地域です。
全国27.7% 岡山県29.2% 建部町42.8%(2017年11月調べ)
かつては活気のあった町も少子高齢化を通り越して人口減少が進み、これまでに大切に守り続けられてきた祭事だけでなく農業などの継承が危惧されています。
特に子ども・若者世代は、田舎であっても地域に出て他世代と交流する機会が減り、自然と受け継がれていることを知らないことも多くなりました。私たちは大好きな建部町の豊かな自然、そしてここに暮らす先代の持つ知恵や技術といった様々な資源を、私たちの孫の世代まで守り継承していきたいと思っています。そのためにも同世代の仲間を増やし、子どもからお年寄りまで様々な世代や団体と繋がり互いにできることを出し合い、一緒に取り組んでいけたらと考えています。
中学生とダンスパフォーマンス披露(2016年のたけべマルシェにて)
地域の事業に出店やお手伝いなどをしていましたが、地域に出ていくことで、建部町で頑張っている方々の姿を知ることができました。私たちはそんな方々の魅力をもっと市街地の人に知ってもらおうと1件1件交渉し取材し、「食べ歩き編」「体験編」の冊子『たけべぐらし』を作成。さらに、建部町の資源や魅力を大いに味わってもらえるように『たけべマルシェ』を11月に開催します。「たけべ」をテーマに「食」、「工芸品」、「体験」を地元の人を中心に出店してもらい、地域外のお客さんだけでなく、地元の子どもや若者・子育て世代を中心に交流できる場を設け、「たけべっていいな」と感じ喜んでもらいたいと考えています。
「たけべぐらし」表紙
「たけべマルシェ」ポスター
メンバーが子どもの頃の約30年前に埋められたタイムカプセルを掘り起し、建部町に住む人全員が関われる事業を企画中です。そして、今の子どもたちの記憶に残り、自分たちと同じように大人になった時に故郷を思い出すものにしたいです。
私たちは大好きなたけべの良さを残し、地域を良くしていくのは自分たちの世代だということに向き合い、「自分たちにできることがあればやる」という意思を持って活動を続けています。事業を行う時には、少しでも同世代に私たちの活動に興味をもってもらい新たに繋がりたい。さらに、地域を超えて協力しあい、地域社会全体を元気にできるよう、様々な機会をチャンスと捉えて挑戦していきたいです。この先たけべや子どもたちがどうなっていくのか、ぜひ見続けてください。
1979年生まれ
岡山県岡山市北区建部町(旧御津郡建部町)出身
理容師
2011年にストローアートを始める。
2014年、岡山市に合併した故郷を盛り上げるため「たけべおこしプロジェクト」を立ち上げる。
現在は、理容師、ストローアーティスト、「たけべおこしプロジェクト」会長として活動を続けている。
たけべの森プールには大変お世話になっております。我が子たちの大のお気に入りです。そんなこともあり、たけべという地域には愛着を感じております。
わたしも町おこしなどには興味があります。また機会がありましたら、たけべおこしさんのイベントにも参加したいと思います。その節はよろしくお願い致します。