NPO法人チャリティーサンタは2008年に発足。2014年に法人格を取得し、2020年に13年目を迎えました。主な活動は「サンタ活動」と「チャリティー活動」の2つ。「サンタ活動」は、クリスマスイブの夜に子どもがいるご家庭を訪問し、サンタクロースがプレゼントを届けるというもの。「チャリティー活動」は、訪問するご家庭からお預かりしたチャリティー金を用いて、困難な状況下にある世界中の子どもたちの支援を行うものです。2020年は新型コロナウイルスの影響を受けて、感染対策をとりつつイブの訪問を実施。オンラインでの訪問(サンタクロースとのビデオ通話)にも挑戦しました。
イブに向けてのボランティア説明会
岡山支部は2009年より活動を開始。サンタ活動やチャリティー活動に関連して、絵本の選書会や被災地支援、クリスマスカード作成等を行うものづくり会など、年間を通して幅広い活動を行っています。
2020年度のイブも多くの方々のご協力があり、無事に子どもたちを訪問することができました。今回参加してくださったサンタクロース及びトナカイ(運転手)のボランティアは約60名、プレゼントをお届けした子どもたちは約120名でした。今年度は、サンタクロースとのビデオ通話も実施。初めての試みで緊張もありましたが、嬉しそうにたくさんお話をしてくれる子どもを見て安心しました。
チャリティーサンタには、全国の参加書店を通じて経済的に困難な家庭の子どもたちへ絵本をプレゼントできるという仕組みがあります(ブックサンタ)。例年、ボランティアを募り絵本の選書会を実施。今年度は各回少人数制での実施となりましたが、教育に関心のある学生などを中心にたくさんの参加者が見られました。ご家庭から事前にいただいたお子さんの情報をもとに、子ども一人ひとりの性格や好みを思い巡らしつつ絵本を選びました。
法人全体のチャリティー活動として、夏に開催。東日本大震災を機に私たちにできることを考え、クリスマスと同じく夏休みの思い出もプレゼントしたいという想いから始まりました。例年、岡山・山梨・広島(2019年度は山梨は休止)に子どもたちを招待。野菜収穫や地域のお祭りを手伝うことなどを通じて、生きる力を育むことが目的となっています。2020年度は過去のツアーに携わったボランティアスタッフがオンラインでイベントを企画・開催。外出が難しく不安な状況下でも子どもたちと繋がり、久しぶりに顔を合わせる時間を持つことができました。
子どもたちに届けるサンタさんからのクリスマスカードづくり
幼いころの思い出は、大人になっても強く心に残っていると思います。もちろん、サンタクロースが家に来てくれた時のことも。クリスマスイブの夜、サンタさんと過ごした思い出を大切にしながら、子どもたちが笑顔いっぱいに育っていけることを心から願っています。そして子どもたちが大きくなったときに、今度は彼らが誰かにとってのサンタクロースとして思いやりを次の世代へと繋いでいけるように。私たちボランティアスタッフも、今自分たちにできることは何かを考えつつ、活動を続けてまいります。
2019年のクリスマスイブ
1998年生まれ。岡山大学在学中。
高校時代までイマージョンスクールで学び、大学進学にともない岡山へ。
2019年よりチャリティーサンタの活動に参加。関心ごとは、地域、教育、留学生支援。
12月24日、人生初のトナカイを体験しました。チャリティーサンタさんへのささやかなお手伝い。コロナ禍でサンタが来ないのではと心配しているこどもたちのお宅にサンタさんをお送りするお仕事でした。
60歳の私ですが、今も幼き頃に届いたサンタさんのプレゼントを覚えています。「良い子にだけ、サンタはやってくる」という友人の言葉にビビっていたにも関わらず、毎年必ず枕元にはプレゼントが、しかも望んだものが届いていたこと、この歳になっても救われています。
「目に見えないけれど大切なこと」を口先で語り、夢想するのはたやすいですが、それを行動に移し、他人に目に見える形で与えられる「大人」であるみなさんに敬意を表します。