5月19日(木曜日)に、オンラインで今年度第2回目のESDカフェを開催しました。今回は「企業が取り組むべきSDGs」をテーマに、山本亮さん、神田恭行さんにお話しいただきました。
参加者は21名。多業種の企業・団体の方や大学生などが集まりました。
初めに、Z世代、DX(デジタルトランスフォーメーション)、教育現場におけるSDGs・ESDの位置づけなど世の中の現状について説明があり、そういった状況の中で企業が取り組むべきSDGsに関する活動のお話へと続きます。
一つひとつの行動について環境問題や社会課題との関係を考えてみましょう。
たとえば事業活動では、自動車で営業に出かけるスタイルからオンラインでの商談に切り替えると、排気ガスが出なくなり二酸化炭素の排出量を削減できます。また、交通事故のリスクも減らすことができます。ゼロから発明するのではなく、今あるものをつなぐことで、今までになかったより良いものを作った事例を紹介していただきました。
岡山県山岳・スポーツクライミング連盟では、粉砕技術に長けた企業と協働し、廃棄されていたカキ殻を活用したクライミングで使用する滑り止め用チョーク(粉末)を作りました。リコージャパンでは、経営層と直結した「SDGs研究会」という組織があり、有志メンバーが活動しています。SDGs達成に貢献することであれば、すぐに直接的なビジネスにならなくても就業時間内に活動できるそうです。
SDGs研究会では、円滑に活動を進めるために、SDGs活動によるメディア露出などの成果を期ごとに会社へ報告し、理解を得ているそうです。加えて、自主的に集まったメンバーなので目的・目標がはっきりしていること、自由な発想で取り組めることが、活動がうまくいっている秘訣ではないかとのお話でした。
参加者からは、リコージャパンでのSDGs活動の導入経緯や仕組みづくり、周囲の巻きこみ方などについて多くの質問が飛びました。また、「会社全体で、SDGsに関する活動をビジネスの機会と捉えることが重要」「社内有志でSDGsサークルを立ち上げた」「若手社員が新しい取り組みを始める場合、意見を通すのが難しいこともあるので、ベテラン社員がサポートしていきたい」といった意見・感想が聞かれました。
岡山ESD推進協議会(岡山市市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課内)
担当:瀬戸井、蛭田
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