私は、出身が茨城で、岡山には縁もゆかりもありませんでした。そんな私が、岡山にやってきたのは、岡山県北部の真庭市が紹介される「里山資本主義」という本に出会ったからです。市全体で、あるものを大事に使い切る取り組みをしているところに強く惹かれ、大学を1年間休学して真庭市に飛び込み、数多くのことを学びました。その中の一つとして、「岡山ESDプロジェクト ユース活動支援助成金」の採択を受け、渋澤寿一さんが塾長を務める「真庭なりわい塾」において、より良い社会を残すために、持続可能な社会を作るために、現代を生きる私たちは何ができるのか考え、学んできました。
岡山県真庭市をフィールドに、全8回の講座を通して、昔から紡いできた暮らしに学びながら、これからの農山村と新たなライフスタイルを模索する人材育成塾です。
実際に集落を訪れ、地元のおじいちゃんおばあちゃんの話を伺ったりしたほか、『ナリワイをつくる』の著者である伊藤洋志さんによるワークショップや、塾長の渋澤寿一さん、副塾長の駒宮博男さんによる講義を、塾生たちと共に受講し、これからの価値観について考えました。
蛇口をひねれば水が出る。明かりをつけたければ、電気のスイッチを押す。お肉を食べたければ、スーパーに行ってお金を払って購入する。そんな暮らしをしている自分は、真庭市北房地区の地域住民の方々との関わりを通して、いかに自力で生きていくための術を持ち合わせていないかを痛感しました。命の水でさえお金を払って購入して飲んでいる私は、北房地域に住む人々が自分たちで飲む水・使う水を家の裏山から引いてきている様子を見て、すごく逞しく感じました。少女時代に油を菜の花から絞り出していた話を聞いて、食することの有り難さに気付きました。全てを昔の暮らしに戻すというのは、なかなか難しいことなのかもしれませんが、昔から紡いできた暮らしをヒントに、より良い将来を考えて作っていきたいと思いました。
1年間、たくさんの出会いに恵まれました。そしてたくさんの出会いから多くのことを学ぶことができました。今回の学びを今後に生かせるように励んでいきたいと思います。ありがとうございました。