富山公民館がとみやまエコクラブと富山学区婦人会の共催で年に2~3回程度開催しています。地域の中でのESDやSDGsの取り組みとして、地域に留まらず世界の課題について学び合っています。
今回は1月22日に開催された「第11回 富山ESDにこにこカフェ」を紹介します。
「多文化共生のまちづくりPART2~外国人の方の話を聴いて交流を深めよう~」をテーマに、富山地域に住んでいる外国人市民の方々をゲストにお迎えして、お互いの考えや文化を知り、交流を深めることを目的に開催しました。イベントの前半は、ゲストの中国出身の王俊華さんと朱小華さん、ニュージーランド出身のカウン・アンドリューさん、イギリス出身のサウビー・トムさん、ポーランド出身のダミアン・クウェチェックさんの5人へインタビューを行いました。
写真左から王さん、トムさん、アンドリューさん、朱さん、ダミアンさん
インタビューでは「日本や岡山に来た理由」や「日本に来て印象に残ったこと」、「日本と母国との違い」などを聞きました。
同じジェスチャーでも、国によって意味が違って驚いたという話や、岡山での自転車運転について危険の感じ方など、率直に感じたことを話されていました。
また、最後にゲストから地域や岡山の人達へ「文化の違いがたくさんあるが、国や文化の壁を越えてお互いに助け合えればよい」、「日本人にも聞かないような質問は外国人にもせずに同じ人間として質問してほしい」といったメッセージが寄せられました。
休憩をはさみ、イベントの後半はダミアンさんのギター演奏から始まりました。「乙女の祈り」など、ポーランドの曲や戦争をやめてほしいという願いを込めた演奏に参加者は聴き入っていました。
ギター演奏の様子
そのあとのフリートークでは参加者のグループの中にそれぞれゲストが入り、各国の政治や料理などについてゲストに質問してみたり、逆にゲストから参加者へ尋ねたりと和気あいあいとした雰囲気での交流を行いました。
最後にダミアンさんの演奏にあわせて参加者全員で「ふるさと」を歌いました。
フリートークの様子
コロナ禍ということもあり、今回は換気などを行いながら最後の合唱もできるようにしました。今回のゲストは地域住民として暮らしている外国人が多く、同じ住民として多文化共生というだけでなく、一人の住民としてつながる目線や多様な考え方があることを学んでもらえればと思い、開催しました。次回はやさしい日本語について開催できればと考えています。
富山公民館職員 花房さん
SDGsの目標に合わせて、テーマを考えながら開催してきましたが、コロナ禍ではカフェとして飲食を出せなくなっていました。公民館のある富山学区では安全・安心ネットワーク協議会があり、そちらの目標としてもSDGsの推進があるので、学区の目標に合わせたテーマ設定を行いながら今後も続けていきたいです。
外国人として、ではなく地域の一員として考えることが大切だね!